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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/28 10:53:18

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「あれ?」

リビングにある、誰がどこに行ってます表(正式名称は違うけど、そう呼んでる)を腕組みして眺めてると。

「志麻、なんでアメリカ行ってんの?」

日本にいるはずの志麻が、アメリカに行ってる。

ソファーで書類を呼んでる父さんと母さんが振り返って。

「朝子が検査に行ったから付き添いも兼ねてって。」

母さんが、答えた。

「検査?」

何の?と思って首を傾げると。

「…顔の傷、手術するそうだ。」

「……」

朝子が…あの顔の傷を手術…する!?

あたしはちょっと大げさに口を開けてしまった。

だけど、ハッと気付いて口を締めて。

「そっか…」

小さくつぶやいた。


許嫁を解消した兄貴を庇って…顔に傷を負った朝子。

あの事故で…兄貴は紅美と別れて朝子と結婚する事に決めた。

だけど結局は…上手くいかなくて。

何があったのかは知らないけど…

朝子は、兄貴を振った。


でも、ま…朝子は結婚したし…

あの傷を治す気持ちを持てたってのは、大きいよね…。


「ん?で、志麻がその検査に付き添ってんの?」

「朝子は一人で行くって言ったみたいなんだけどね。」

「…全く。志麻はシスコンだなあ。」

もう大人なんだから一人で行かせればいいのに。

つい、眉間にしわを寄せて表を眺めた。

こういうオフになりそうな時こそ、咲華さんと会ったりした方がいいんじゃ?

そもそも…

「ねえ…志麻の婚約の話って、生きてる?」

父さんの前に座りながら問いかけると。

「…別れたとは聞いてないが、そんな話が?」

父さんは上目使いであたしを見た。

「ううん。でも…志麻って仕事ばっかしてるじゃん?咲華さん、ちゃんと分かって待ってるのかなあって。」

本当に。

あたし達二階堂同士なら?

まあ…分かるよ。

どんな現場に行ってて、どんな事してるって分かるからさ。

連絡つかないとか会う時間ないって言われても、そりゃそうだ!!って思える。

でも…

一般人にそれを理解して欲しいって思うと…

咲華さん、二年以上よく待ってるなあ…


「入籍だけでもすればいいのにね。」

冷蔵庫に何かないかなーと思って立ち上がると。

「プリンがあるわよ。」

するどい母さん。

「俺にもくれ。」

「母さんにも。」

「はいはーい。」

ああ…幸せだよ…あたし。

大好きな父さんと母さんと、プリンを食べながら過ごす午後なんて…


「んっまーい。」

「こら、泉。もっと行儀良くして。」

「えー。」

「まあ、これが泉だからな…」

「父さん、大好き♡。」

「環、泉に甘過ぎ。」

「妬いてる?」

「妬いてる。」

「……ごちそーさまー…。」


あたしが…聖と別れたから…って言うんじゃないけど。

志麻と咲華さんには…

上手くいってほしいんだけどな…。


志麻。

咲華さんの事…

もっと大事にしてくんないかな。

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