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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/28 08:50:33

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「瞬平、志麻は?」

現場が終わって、浩也さんが飲みに連れて行ってくれるって事で…

瞬平と志麻を誘いに行くと、志麻がいなかった。

「今、電話中です。」

瞬平はそう言うと、窓の外を指差した。

そこには…ほんのり笑顔な志麻。

「…彼女に電話かな。」

「朝子のようです。」

「朝子に電話ぁ?全く…志麻も大したシスコンよね。」

「同感です。こっちに来て、彼女に連絡したのは一度も見た事ありませんが、朝子にはしょっちゅうですから。」

「…大丈夫なのかな、それ。」

「…さあ。」

あ。

あたしちょっと墓穴堀ったかな。

確か瞬平…

潜入捜査の時、咲華さんに…ちょっと恋してた風だよね。

いつぞや、志麻と殴り合いなんてして…

二階堂の男二人に取り合われるなんて、どんな女性だ、って。

ちょっと噂になったっけ。


まあ、二階堂の男が求める女ってさ…

めっちゃ仕事が出来る女か…

めっちゃ癒し系か…

極端なぐらい、どっちかだよね。

だけど確か…咲華さんて、二階堂が経営してる商社に、かなり優秀な成績で入ったんだっけ。

出来る女で癒し系。

…文句ないね。


「あ、浩也さんが飲みに行こうって。」

「私はまだ仕事があるので、遠慮させていただきます。」

「えー。」

「すみません。」

「…まあ、いいけどさ…」

薫平の事、うっかり言ってもまずいし。

「…ねえ、瞬平。」

あたしは机の上に並んだ、難しい記号の羅列を眺めて言う。

「はい。」

「瞬平は…ずっとこっちにいるの?」

「……」

「万里さんと紅さんと…一緒に暮らさないの?」

そうは言っても…親子がみんな一緒に暮らしてるわけじゃない。

だけど、薫平が出て行ってしまってから…紅さんは寂しそうだ。

だから…余計な事を知っちゃったなって思う。

薫平の近況、紅さんに話したくて仕方ない…!!


「…私は二階堂に尽力する事が、親孝行と思っていますので。」

瞬平の口から出たとは思えない、クソ真面目な言葉に…

つい、変な顔をしてしまった。

「…………ふっ…」

「笑ったね⁉︎」

「はっ…い…いえ、あの…お嬢さんが…あまりにも素敵な笑顔をされたので…」

「笑ってないしー!!」

「あっああっ…しっ失礼しました!!」

ポカポカと瞬平を殴って。

やり返して欲しいって思った。

だけど瞬平は殴られっぱなしで。

これが…薫平なら…

「何すんだよ!!」

って…やり返してくれるのかな。

なんて…思った。

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