ブログランキング15

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 3332
  • 読者 727
  • 昨日のアクセス数 15533

テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/27 12:37:55

  • 96
  • 0

目を開けると、腕の中に咲華さ…咲華がいて。

なんて…幸せな朝だろうと思った。

こんな気持ちで目覚めたのは、どれぐらいぶりだろう。

「あー。」

声に視線を向けると、リズがベビーベッドからこっちを見ていた。

そのリズの声に反応したのか。

パッ。

咲華が目を開けて俺を見て。

「あ…あっ…おはよう…ございま…す…」

真っ赤な顔をした。

「…おはよ。」

額に唇を落とすと、ビクビクしたように肩をすくめる。

「…後悔してる?」

顔を覗き込んで聞くと。

「…照れくさいだけ…」

咲華は両手で顔を隠した。


三人で下に降りて、咲華が朝食の支度を始める。

リズを抱いたまま新聞を取りに行き、表を歩いていた隣のスーザンに挨拶をした。

…一晩で生まれ変わった気分だ。


「近い内に…一度日本に帰らないか?」

朝食をとりながらそう言うと。

「…日本に?」

咲華は…首を傾げて『何をしに?』とでも言いたそうな顔。

「…挨拶に行かないと。」

「挨拶…誰に?」

…おいおい。

「…結婚の挨拶。」

「……」

「…夕べの事は冗談だったとでも?」

固まってる咲華に目を細めて言うと。

「ちっ…違う…何だか…その…まだ信じられなくて…」

咲華は箸を置いて、両手を膝の上に置いた。

「俺を信じられないって?」

「そ…そうじゃなくて…自分が…家庭を持つって事…」

「……」

一線を越えてしまうと…タガが外れる。とは、こういう事を言うのだろうか。

咲華の言葉、全てが愛しい。

まだ…出会って三週間あまりだと言うのに。

…落ちるって言うのは、こういう事なんだろうな。

「お互い敬語じゃなくなった。それだけでも進歩な気がする。」

味噌汁を飲みながら、小さく笑う。

すると、咲華も『そう言えば…』なんて言いながら、笑って箸を手にした。


いつも通り、リズを抱えた咲華が前庭まで見送りに出てくれて。

リズの手を持って、一緒に振る。

今まではしなかったが…リズの額にキスをして、咲華にもキスをした。

「…海さん、こういうのするんだ。意外…」

「自分でも驚きだ。いってきます。」

「ふふっ…いってらっしゃい。」

咲華の笑顔に、俺も笑顔になった。

が…

車に乗って、ふと…現実に戻る。

志麻に…どう伝えよう。

まずは、両親に言って、それから…

…どっちにしても、一度帰国する必要がある。

比較的暇な今の時期の方がいいと思うし…

今夜帰ったら具体的な事を相談してみよう。


そんな事を考えながらの一日は…とても早く時間が過ぎた気がした。

帰り間際に富樫から『今日はゴキゲンでしたね』と言われた時は、富樫と同じで俺も分かり易いタイプなのか…と苦笑いをした。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

関連するブログ記事

  1. チュッ…と私の唇へ余韻を残し、顔を離す。モリヤくんは潤ん...

  2. 私とルイはキスをした。最初は軽いキスからどんどん...

  1. 亮と桃子まだ続いてました今日、亮は仕事で県外にいると言う...

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

11/23 編集部Pick up!!

  1. イヤイヤ期の復活で爆発しそう
  2. 子持ちが羨ましくて退職を決意
  3. FBの幸せそうな投稿見てイライラ

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3