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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/27 09:52:16

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「ん……」

「……」

一度眠ってしまうと、朝まであまり起きる事のないあたしだけど…

さすがに…目が覚めた。

あたしは体を起こして、リズちゃんの様子を見た。

…よく眠ってる。

そして…反対側で眠ってる海さんを見ると…

「…てくれ…」

汗ビッショリになって…何かつぶやいてる…

苦しそうな顔…

「…海さん…」

少しだけ身体を揺さぶってみるものの…海さんは起きない。

首を横に振って…

「…許して…くれ…」

……許してくれ…?


いつもポーカーフェイスで…そんな所はしーくんと一緒で。

二階堂の人だなって思う。

だけど…リズちゃんの事、本当に大事にしてて…

なんて優しい人なんだろうって、毎日感動してしまう。

きっとこの人は…みんなに優しいんだろうなって。

友人は曽根君しかいなかった華音が、友達だって言うんだもん。

すごく…いい人なんだろうな…

…曽根君の事は、いい人だとは認めたくないけど。


「頼む…やめてくれ…」

海さんの表情を見てると…助けてあげたくなった。

何に苦しんでるのかは分からないけど…

助けてあげる事なんて出来ないかもしれないけど…

でも…

そうしてあげたくなった。


あたしは海さんの額の汗をそっと拭うと…

身体を動かして、海さんの頭を抱きしめた。

「…大丈夫…海さん、悪くないから…」

耳元でそう言って、髪の毛を撫でながら…額にキスした。

「大丈夫…大丈夫よ…」

そう繰り返してると…

「…はっ…」

海さんが、目を覚まして。

あたしに抱きしめられてるって気付くと…それまで強張ってた身体から、力が抜けたように思えた。


しばらく無言のまま…

あたしは海さんの髪の毛を撫で続けた。

きっと…

辛い事があったんだ。

それでも、家に帰る時は笑顔でいてくれる。

こんなに苦しいなら…吐き出してもいいのに…


「…うなされてましたか…」

海さんが、小声で言った。

「…大丈夫です。」

「…起こしてしまいましたね…」

「大丈夫です。」

「……」

「海さん、あたし…何も出来ないけど…」

「……」

「海さんの味方ですから…」

「……」

「辛い事があったら…話して下さ…」

言葉の途中…声が出なくなった。

どうしたのかな…って思ったら、海さんの唇が重なってた。

だけど…ビックリって言うよりは…

…どうしてだろ…

安心…した気がする。

目を閉じて、キスを受け入れた。

海さんの背中に手を回すと…彼の手があたしを包み込んだ。

…なんて優しく抱きしめてくれる人なんだろ…


海さんの唇が首筋に降りて来て。

「…あっ…」

あたしが小さく声をもらすと…

「……」

海さんの動きが止まって…

「…すみません…」

海さんは…身体を起こしてあたしに謝ると。

「…リズももう寝てるし…俺はあっちで寝ます。」

そう言って、ベッドを下りた。

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  1. マコトさん(99歳)ID:6606356・09/27

    あらま♡

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