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【小説】ボク恋~カオル編~

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賭け《371》

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テーマ:小説 > BL

2017/09/26 17:22:25

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☆ボクはそれでも恋をする☆       





数日後

カオルはマンションでジャックナイフの
刃を出したりしまったり繰り返していた。


「一か八か、やってみるか…」


シャキンと刃をしまい、ナイフを上着の
内ポケットへ納める。

腕時計をチラッと確認して、おもむろに
立ち上がった。



その日は祝日だが珍しくリキが屋敷にいた。
不安定なヨシノの為に家族3人でガーデン
パーティをするために…。


「パパ!お菓子もってきた!」

「アユミ、ありがとう。ママを呼んできて
くれるかな?」

「はぁ~い」

「ちゃんと、手をつないでくるんだよ」

「はぁ~い!」


来年は小学校へあがるアユミ。足取りも
しっかりと、広い庭を走っていった。

庭には手入れの行き届いた色とりどりの
コスモスが咲き、風が吹くとフワフワと
揺れる。


「この花たちを見て、ヨシノの心も少しは
安らぐといいだけどな…」


そこへ市原が紅茶セットを運んでくる。


「リキさま、今日はグリーンルイボスティを
ご用意いたしました」

「わぁ。ありがとう。妊婦さんにいいんです
よね」

「はい。よくご存じで…」


白いパラソルの下の白いテーブルに、セット
する。蒸らしが終わるころ、アユミが大きな
クッションを抱え、リキのいいつけ通り、
ヨシノの手を引いてやってきた。


「ママだよ!」

「ありがと、アユミ。ヨシノここへ座って」


と、椅子を引くと、アユミがつかさず持って
いたクッションをそこへ置く。


「ママは赤ちゃんと一緒だから、クッション
に座るの」


ニコニコするアユミに、ヨシノは薄っすら
と笑みを向け、ゆっくりとそこへ座った。






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