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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/25 19:58:41

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桐生院咲華は冷蔵庫とラックにある物を駆使して、懐かしいような味の料理を作って俺の前にも並べた。

「さくらさんの味だ。」

味噌汁を飲んで言うと。

「…おばあちゃまのお味噌汁、飲んだ事あるんですか?」

丸い目で見られてしまった。

「俺が華音とシェアハウスしてたのは知ってますか?」

「ええ…何となく聞きました。」

「さくらさんが昔、ここに住んでた話も?」

「えっ?おばあちゃまが?」

桐生院咲華は膝にリズを乗せたまま、キョロキョロと部屋を見渡して。

テレビのサイドボードに並べている写真の中から、華音と紅美の写真を見付けた。

「あれ…最新の写真ですね。」

「よく分かりますね。」

「あたしが撮ったから…」

「…なるほど。」


目覚めた時の動揺やぎこちなさはどこへやら…

なかなか…桐生院咲華はテンポよく言葉を返してくれるし。

「あ…ありがとう。」

飲み物を注ぎ足したり。

「ドレッシングの好みはありますか?」

華音なんて、勝手にぶちまけてたけど…

「酸味が強いのが苦手なら、こっちの方がいいかも。」

色々…気が利く。


「料理得意なんですね。」

「華音ほどじゃないですけど。」

「これだけ出来れば十分でしょう。」

本当に。

短時間でこれだけテーブルに並べられる腕を持っていれば、いつでも嫁に…

…いや…

いやいや。

俺の。って意味ではなく。


「あたし、食べるのが好きなんです。だから外で美味しい物を食べると家でも作れないかなって。」

そう言った桐生院咲華の箸は…確かに休むことを知らないようだ。

気持ちのいいほど、皿を綺麗に片付けていく。


「なるほど…そう言えば、『あずき』は君のお気に入りだって聞きました。」

「えっ、『あずき』に行かれたんですか?」

「ええ。美味かったです。」

「でしょう?あそこ、衣に一工夫してあって、サクサク感が半端じゃないんですよね。それに素材の味を生かしたいからって、おつゆも薄味の上品な味だし。」

「……」

「おまけに天丼で使われてるエビなんて、赤字覚悟の一級品ですよ。身がプリプリしてて歯ごたえ良くて…たまんないですよね。」

…料理上手な女性は周りに多くいるが…

ここまで素材や味に関して語られた事がない俺は、少し面食らったし…

「会社の帰りに、ついつい大盛り食べたさに一人で行っちゃってました。」

…大盛りを食べるのか。

「ううん…やっぱり天丼の並みと親子丼の並みの組み合わせを…なんて考えてるうちに、お店に着いちゃって。暖簾くぐると、あのいい匂い…あ~どれにしよう!!って結局またメニューとにらめっ…こ………って…す…すみません…あたし、何だか熱く語っちゃって…」

やっと自分の食いしん坊披露ぶりに気付いた彼女の顔がおかしくて。

「ははっ…あははははは!!」

…俺は、しばらく笑ってしまった。

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コメント2

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  1. マコトさん(29歳)ID:6605487・09/25

    サッカちゃんかわゆす

  2. ココロさん(77歳)ID:6605461・09/25

    なんだかイイ感じ…(*´∀`)♪

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