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【オオカミ君の甘い罠】*10*

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テーマ:小説 > 妄想

2017/09/22 19:56:41

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え…何?
今何が起こったの…?
この人今、私に…キス、した?



呆然と立ちすくむ朱莉を
桐生 圭介 は満足そうに見下ろしている。



「…決めた。アンタ今日から俺のオモチャね?」


「…は?」




…オモチャ?
何言ってるの?この人…




「俺、アンタと身体の相性良いみたいだしさ。ね、良いでしょ?」


「な…に言ってるの?良いわけないじゃないっ!私の名前も…同じ大学だって事も知らなかったくせにっ!」


「今は覚えてるよアンタの名前。…須藤 朱莉、だろ?」



桐生 圭介 はふふんっ!と
得意げに鼻を鳴らす。



「…っ、あなた確か…同じ大学の子には手は出さないんじゃなかった?」


「ん〜…まぁ、ね。でもさ、何事にも例外はあるわけで…それに、もう出しちゃったし…手♪」



にっこりと笑いながら
右手を顔の前でパッと出す
桐生 圭介 は、憎たらしいくらい
可愛く見えた。




…ムカつくけど、やっぱりこの人
カッコイイ。

遊び人でろくでなしって分かってるのに
どうして胸がドキドキしちゃうんだろ。

こんな人と関わるのと
絶対に、ろくなことにはならないのに…




「…悪いけど私、あなたのオモチャになる気はないから。」



そうよ朱莉!
この答えが正解。
こんな人と関わるのは
やめた方がいいに決まってる。




朱莉は今度こそ講義室に戻ろうと
歩き出す。

すると 桐生 圭介 がすぐに朱莉の前に
立ち塞がり、こう言い放った。



「悪いけど、アンタに決定権は無いから。俺がアンタを俺のオモチャにするって決めたからアンタはもう俺のもんなんだよ。」


「…っ!」



それだけ言うと 桐生 圭介 は
唖然とする朱莉を置いて
スタスタ歩いて行ってしまった。




…何あいつ!何あいつ!何あいつ!
一体、何様のつもりなわけ?
私に決定権はないとか、俺のもん、とか…
私はアンタのオモチャになんか
絶対にならないんだからっ!!



朱莉は颯爽と歩いて行く
桐生 圭介 の背中を思いっきり睨み付けて
自分に強く言い聞かせた。

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