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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/23 10:12:21

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『BEAT-LAND Live alive』

桐生院華音(かのん)


…いよいよだぜ。

いよいよ、Deep Redのステージだ。

今日、俺はそこに立たせてもらう。

映もだ。

俺は楽しみで仕方なくてウズウズしてるけど、映は若干緊張してるのか…顔色が悪い。

「緊張してんのか?」

控室で映のケツに軽く膝蹴りを入れると。

「…こんな時に緊張しないノン君の心臓って…」

映は目を細めて言った。


戸籍上は他人だが、血縁で言うとイトコになる。

うちの母親と映の母親は姉妹だ。

腹違いだけどな。

そんな俺達を一緒にステージに立たせてくれるなんて、高原さんには感謝だ。

…母さんの、実の父親。


それに…世界のDeep Redを生で…それも自分もそこに加わって体感出来るなんて。

もう一生ない事だぜ!!

陸兄にも、俺の師である早乙女さんにも。

「羨まし過ぎる。憎悪さえ湧く。」

なんて嫉妬された。

本当だよな。

ぶっちゃけ、自分の出番よりワクワクするぜ。

紅美、沙都、沙也伽、許せ。


「よし。行くぞ。」

高原さんの言葉に控室にいる全員が顔を上げた。

スタッフの顔には緊張の色が見えまくり。

「ふっ。みんなそんなに固くなるな。楽しくて最高のステージにするぞ。」

…さすがだなと思った。

高原さんがそう言って、スタッフ一人一人の肩に手を置いたりハイタッチしただけで、みんなの顔付が変わったんだ。

「頼むぞ、光史、京介。」

ドラムのミツグさんのサポートは、朝霧さんと浅香さん。

強靭なダブルスだぜ。

「華音、映もしっかり楽しめ。」

笑顔の高原さんに、俺も笑顔を返す。

楽しまなきゃ意味がないぜ!!

「ゼブラ、ミツグ、孫の前でミスんなよ?」

「うるさい。」

「変なプレッシャーかけるな。」

「さあ、お楽しみタイムや。」

「よし、円陣組むぞ。」

Deep Redも円陣組むんだ?なんて思ったけど、混ぜてもらえるなんてすっげー光栄だ。

俺と映はそそくさとその中に紛れ込む。

「BEAT-LAND Live alive、楽しむで!!」

マノンさんがそう言って、一度沈み込んだ円陣は『おう』とか『いえー』とかって声と共に元に戻って…周りのスタッフともハイタッチの嵐となった。

今まで何度もワールドツアーを経験して来た人達。

ああ…ドキドキして来たぜ。

俺はその中で、どれだけ弾けるのか。

とりあえず…

「マノンさん。」

ステージ袖で、マノンさんに声をかける。

「あ?」

「二曲目のソロ、絡んでいいですか?」

俺の提案に、マノンさんはキョトンとした後。

「おまえ、ええ度胸やな。」

俺の胸を拳で突いて。

「ええで。ほいなら、三曲目のソロの前半は、おまえにくれてやるわ。」

夢みたいな事を言ってくれた。

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