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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/17 15:26:45

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貴司が知花を勘当して…どこかもぬけの殻になった。

…私も、貴司も。

だが…知花は夢を持ったのだ。

それも、仲間のいる夢だ。

私達が案ずるより…きっと若い者達で力を合わせてやっていくに違いない。

夏にはアメリカに行く事が決まっていると言っていたし…

…だけど…偽装結婚とか離婚とか…

私には信じられない事だ。

家のための結婚を強いられた世代には、知花の考えは甘過ぎる気がした。

家を出たいがために…?

そんな事、私も何万回思ったか分からない。

だが、知花は私の世代じゃない。

それに…私は愛を伝えきれなかった。

むしろ冷たくしてしまった。

…伝わるわけがない…


私はボンヤリと庭を見ながら、千里さんと知花が…あそこで口論をしていたかと思うと…指輪を差し出した日の事を思い出した。

…知花は驚いて…だけどとても嬉しそうな顔をした。

ゆっくりと抱き合う二人を見て…さくらもどこかでこんな風に幸せになっていれば…と。

あの瞬間の気持ちも…嘘だったと言うのだろうか…


私は毎日容子さんの仏前に手を合わせた。

これも…罰なのかしらね…と。

あなたの事を、もっと知って理解して、家族として迎え入れなかった…罰なのかしらね…と語りかけながら。


貴司と麗と誓と私…四人での生活はとても静かだった。

貴司は仕事を多く入れるようになり、帰りも遅く…子供達に会う時間が減ったように思った。

祥司さんを思い出したが、貴司は彼と違って一途だった。

今も…さくらを想い続けている。

穏やかで静かな生活は私にとって居心地は良かった。

けれど、ずっと空いたままの心の穴が埋まらない。

それは…いつからなのだろう。

ハルさんとくちづけを交わした遠い昔?

華穂が逝ってしまったあの日?

祥司さんが女の家で命果てたあの日?

さくらが出て行ってしまったあの日?

容子さんが亡くなった後、彼女の寂しさを思い知ったあの日?

知花が夢を追ってしまったあの日?

…思い返せば…全てが当てはまる気がした。

私は…私自信が…

ずっと、居場所を求めていたのかもしれない。

貴司がそうなるはずだったけれど…

私達はお互い、少し遠く離れた拠り所になってしまった気がする。

それはいつか…近くなる事があるのだろうか…。

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