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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/17 14:15:10

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その後…

知花が高校は桜花に通いたいと言い始めて。

かなりの勉強をして、桜花を受験。

見事合格して…我が家に帰った。


知花が可愛い。

さくらの残してくれた…愛しい知花。

だが、私には…容子さんへの罪滅ぼしとして、麗と誓を大事にする宿命もある。

…そもそも、罪滅ぼしとしてではなくても…

みんなを平等に愛する事は出来ただろうに…

私自身、とても了見が狭く不器用な事に気付いていなかったのかもしれない…。


誓は知花に懐いていたが、麗は…まるで容子さんのように、我が家でも孤立していた。

麗は容子さんに似て美人だ。

だけど…性格が暗い。

友達も連れて来ないし、学校の話もしない。

それは…もしかしたら、あの事が麗の中に残っているからなのでは…と、私は麗が不憫だった。

まだ9歳だった麗が手にした…トリカブト。

あの日の麗を思うと…知花を蔑ろにしてしまう私がいた。

知花もまた…幼い頃は明るかったのに、私達の前では遠慮のかたまりだった。

常にみんなの顔色を見てしまうクセをつけさせたのは…誰でもない、私だ…。


けれど…

知花が桐生院に戻って数か月。

突然…『彼氏』という存在を家に招いた。

神千里さん。

そして彼は…知花が16歳になったらすぐ、結婚したいと申し出た。

まだ早い。

そう思う反面…

知花が居場所を見つけたのなら…と。

私と貴司は、それを許さざるを得なかった…。


二人は極秘結婚をして、住まいを持った。

知花は…明るくなった。

それが千里さんのおかげだと思うと、本当に感謝の気持ちしかなかった。

だけど、結婚から数か月…また事件が起きた。

知花が…夫婦喧嘩の末、赤毛のまま学校に行って退学になったのだ。

呆れて物もいえなかったけれど…

結果幸せそうな知花を見ていると…もう、私達の手を離れたのだな…と思った。

どうか…このまま…と。

強く願っていたのに…。


知花は私達の知らない間に、楽団を組んでいた。

歌を歌っていると知った時は…しばらく忘れていたさくらを思い出した。

私はさくらの歌を聴いた事はないが…貴司はさくらの歌う姿に一目惚れしたと聴いた事がある。

その存在を知らないはずなのに…

知花が歌を…

私は、どこかで知花がさくらを求めているのだと思い、また…胸を痛めた。

好きな人の所に戻りなさい。

そう言ったのは…私だ。

知花から…引き離してしまった…。

楽団でデビューして、何もかも…上手くいくはずだったのに…


ある日、知花から千里さんとは偽装結婚だったと告白された。

家を出たいから、居場所を求めて結婚した、と。

目の前が真っ暗になってしまった。

全ては知花のため…と思っていた事も、知花にとっては必要とされない寂しさを植え付けただけ。

…容子さんと一緒だ。

その告白に激怒した貴司は…知花を勘当した。

私は…

さくらが出て行った日を思い出して…


…涙が止まらなかった。

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