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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/16 08:01:53

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私の名前は桐生院雅乃(まさの)…桜花女子に通う15歳。

華道の名家の一人娘だ。

私には三人の兄がいたが…三人共産まれて一ヶ月も経たない間に亡くなったそうで。

親戚や華道の家のみんなから『桐生院は呪われている』とさんざん噂されたらしい。

母は私を産むのも相当な苦悩を強いられたのだと思う。

もう最後の出産だと命をかけて産んでくれたそうだ。


そんなわけで、私の両親はもう年老いていた。

そのせいか…16歳になったらすぐに結婚をする道が決められていた。

珍しい事ではない…うちのような家では、それが当然だったとも言える。

両親も祖父母も、恋愛結婚ではない。


相手は私より10歳上の、華道よりも…父が趣味で始めた映像の会社に興味を持っている篠本祥司という人で。

すでに彼を気に入っている父に言わせると、とても頭のいい男性という事だった。

私が初めて祥司さんに会ったのは、顔合わせの会食をした15歳の夏で。

暑い日なのに涼しそうな笑顔をされる祥司さんに、忍耐強い人なのだろうか。という印象を持った。


見た目は十分いい人だった。

地味な自分が恥ずかしくなるぐらい、華やかな人だった。

あまり男性と顔を合わせる事がなかった私は…それだけで舞い上がっていた気がする。

…この人と結婚して、跡継ぎを産む…

会食の最中もあまり顔を見る事が出来ず、残像の祥司さんを思い浮かべながら、彼に似合う女性にならなくては…と、漠然と淡い夢を見るようになった。

だけど…私は知らな過ぎた。

私より10歳も年上の男性が、会った事もない許嫁という存在一筋でいてくれるはずなどない…と。


祥司さんに対するそれは、恋とは違っていた。

結婚に対する憧れとも違う。

…跡継ぎを産むために同じ目標を持つ人…それが一番近い気がした。

だが、それでも夢には見ていたのだと思う。

この人と肌を重ねて…桐生院の未来を創るのだと。

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