100%妄想恋愛小説

恋愛小説です◡̈⃝︎⋆︎*第1弾完結!第2弾はえっちぃお話\(//∇//)\

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一方的。

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/15 09:08:09

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陸くんは何か言いたげな顔をしていたけど
結局、何も言わずに黙り込んでしまった。



「…そろそろ帰ろっか…」


腰掛けていたベンチから
スッと立ち上がった私を
黙ったまま見上げる陸くん。

その瞳は''本当にいいの?''と
私に訴えてくる。



「行こ?」



ニコッと少し微笑んで陸くんに背を向けた。




私は大丈夫。
きっと大丈夫。
これでいい….




深呼吸してゆっくりと歩き出す。



家までの道のりはいつも以上に長く感じた。

筋肉痛のせいなのか、寝不足のせいなのか
気持ちが落ち込んでいるせいなのか…
多分、その全部だろう。

やっと家の近くまで来ると
はぁ…と小さくため息が出た。

だらだらと重い足取りで家の前まで歩き
俯き加減だった顔を上げると
そこには意外な人物が立っていて
私は思わず立ち止まり
その場から動けなくなってしまった。



「…橘くん…どうして…?」



ただ呆然と立ちすくむ私に
橘くんはゆっくりと近づいてくる。



「…こうでもしないとお前、俺の話聞いてくれないだろ?」



混乱する頭の中
橘くんの真剣な表情に
私はどうして良いのか分からず
視線を逸らして俯いた。




どうして私の事を待ってるの?
何でこんな事するの?
そんな目で見ないで
また期待しちゃう…ドキドキしちゃう
胸が苦しくなる…




「なっ…何を話すの?昨日の事なら…」


「お前がどう思ってるのかは知らねーけど、俺と芽衣は何でもないから。」


「……」




…何でもないハズないでしょ?
2人は元々、両想いだったんだから。




「…昨日の事、気にしなくていいっていうか…その…とにかくあれは事故みたいなもんだから。」


「……」




何で私にそんな事言うの?
わざわざ家の前で待ち伏せまでして
言い訳するみたいに言わないでよ。
橘くんの事、諦めきれなくなっちゃうよ…




「…綾瀬…?」



俯いたまま何も答えない私に
橘くんは心配そうな声で私の名前を呼んだ。



「…話ってこれだけ?」


「え?」


「昨日の事なら私、全然気にしてないよ?」


「…でもお前…」


「橘くん、私の事は気にしなくていいから。」



パッと顔を上げて無理やり作った私の笑顔に
橘くんは困惑した表情を浮かべた。



「…綾瀬?」


「私、もう橘くんにまとわりつくのは止めるね。」


「は?」


「迷惑だったでしょ?毎日ウザいくらい話しかけたりお節介な事したりして」


「何言ってんのお前…」


「これからは…もう、そういうの全部やめるから。」


「ちょ…待って。全然意味分かんねぇんだけど。」


「…橘くんの事、諦める事にしたの。」


「は?」



一方的な私の話に
橘くんは意味が分からないって顔で
私の事を見ている。



「…何…言ってんの?」


「これからは…ただのクラスメイトって事。」



橘くんの目を見てられない私は
橘くんから顔を背けてギュッと強く
目を閉じた。

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