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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/15 18:43:17

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親父さんの衝撃の告白から一夜明けた。

桐生院家は…

「そんなに持ってくのかよ。引っ越しじゃねーんだから、減らせよ。」

「もうっ。華音があれもこれもって言ったんじゃない。」

「あ?俺じゃねーよ。聖が…」

「いや、ノン君。それ人のせいにしない。」

「華月、キャリーケースよりボストンバックの方が良くないかなあ?」

「だよね?お姉ちゃんもそう思うよね?あたしもそれがいいって言ったのに、お兄ちゃんが大は小を兼ねるって…」

「それも聖が…」

「だから言ってないって。」

…緊張感の欠片もなかった。

薄情な奴らだ。


「母さん、パジャマがいいかな。それとも浴衣がいいかな。」

「え?病院の検査着じゃないの?」

「用意する物の所に『寝間着(前開き)』と書いてありますよ。」

「浴衣は病人って感じだから、パジャマにしようか…」

「知花…義母さん、浴衣で寝てる…」

「はっ…ちっ違うよ!!おばあちゃまは昔からそうだから、別に病人みたいとは思わないし…!!」

「まあ、風邪もひかないしね。」

「元気よね…おばあちゃま…」

「もしかして、何とかは風邪ひかないっていう…」

「…さくら。」

「あ…あー、やっぱりキャリーケースでもいいんじゃない?タオルとか入れると、こんなになっちゃうよ!!」

「さくら、タオルはそんなに何枚も要りません。」

「でも、要らないぐらいあった方が、足りないよりは…」

…やれやれ…

どうしてみんな、こんなに…


「あまり大荷物にするな。帰って来るなって言ってるみたいだ。」

俺が大部屋の入り口に立って言うと。

「そんな言い方やめて。お父さん酷い。」

咲華が俺をキッと睨んでピシャリ。


…こいつ、志麻と付き合い始めてズケズケと物を言うようになりやがった。

黙ってれば華音と双子って感じだが、口を開くと知花似のふわっとした感じが可愛くてたまんなかったのに。

よく食ってよく寝るところも可愛かったのに。

…女って、男で変わるもんだな…

嫁に出るとか…マジ悲しい…

華月にしても…今すぐはないにしても…いずれ嫁に出る。

…本当に詩生でいいのか?

一度他の女を妊娠させたんだぞ?

…可愛い娘が二人とも結婚が近いなんて…

「…はあ…」

つい溜息をつくと、華音が眉間にしわを寄せて。

「親父がそんなにへこんでどうすんだよ。」

俺の肩に手を掛けた。

…親父さん。

すいません。

娘の事ばかり考えて…


俺も薄情でした。

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