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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/15 16:11:48

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周子の、トリビュートアルバム…

みんなが盛り上がって、仕上がりが楽しみな反面…残念な事もあった。

瞳が参加しないと言い切った。

自分には自信がない、と。

そんなものは、レッスンでいくらでも取り戻せると説得したが…

瞳は首を縦に振ってはくれなかった。

俺としては…誰よりも瞳に歌って欲しかったが…

瞳なりに、何か思う事があるのかもしれないと思い、無理強いはやめた。

まあ…まだ時間はある。

レコーディングが終わる最後の最後まで…俺は諦めない。


「高原さん、今年も予定空けておいて下さいね。」

エレベーターで一緒になった千里に言われた。

毎年、クリスマスイヴは桐生院家で過ごす。

知花と…華月と聖の誕生日だ。

「ああ…お邪魔するよ。今年は人数が多いんじゃないか?」

今月に入って、千寿の息子の詩生が華月を嫁にくれと言って…千里に殴られた。

そして…いつの間にあんないい男を捕まえたのか。

食う事と寝る事だけが趣味と言っていた咲華が、二階堂で働く男と婚約した。

詩生を殴った一週間後、千里はその男を殴った。

二週続けて娘が男を連れて来るなんて…親としては、嬉しいような悲しいような。

千里にとっては地獄でしかなかっただろう。


「…とりあえず、酒を飲みます。」

「ははっ。付き合うよ。」

「ありがとうございます。」


そうだ。

貴司からも留守電が入っていたんだ。

時間が取れないか、と。

返事をしていなかったが、きっとその事だろう。

明日、朝一で連絡するか…。


付き合いを始めた頃は…胡散臭い男としか思えず。

どうしても…好きになれなかった。

だが、似た境遇の持ち主。

そして…悲しいほど不器用で、酒を酌み交わしていくうちに…好感が持てるようになった。


周子のトリビュートアルバム制作と。

桐生院家で迎えるクリスマスイヴと。

…来年…俺は何を残そう…


そう生き急ぐ事で…

俺は、自分を生かそうとしていた…。

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