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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/14 14:30:34

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『瞳さん、少しフラットしてる。』

「え…えっ?」

今、誰があたしを注意したの?

しかもマイクで言ってくれるなんて、どれだけ全員に知れ渡らせたいのよ。

つい…スタジオの中、キョロキョロしてしまった。

…そう。

あたし、東瞳は…

歌に関して注意され慣れてない!!


今日は…初めて…SHE'S-HE'Sの練習に参加。

もう…昨日から…

…ううん。

一週間前から、緊張して…緊張して…


『もう一回、頭から行きましょう。』

「え?」

「one,two..」

え?えええ?

なんて言うか…

あたしはソロシンガーだったわけで…

バンドの練習のペースって言うのが…よく分からない。

なのに、一曲目のAメロでいきなり止められて…また頭からっていきなりカウント入って…

『瞳さん、遅れてる。』

今度は、誰かハッキリ分かった。

島沢真斗君…通称まこちゃん。

たぶん、あたしは一度も喋った事はない。はず。

十分おじさんだけど、全然おじさんぽくない風貌。

彼の父親はあたしの父と一緒にDeep Redで世界に出た、鍵盤奏者の島沢尚斗さん。

まこちゃん…知花ちゃんと同じで…音にうるさいって言うのは聞いてたけど…


『瞳さん、ラが弱い。』

『瞳さん、下がり過ぎ。』

『瞳さん、ブレスのタイミングおかしい。』

あーーーーー!!もうっ!!


「お疲れ様でした。」

ここは…ギターの二階堂陸君の自宅。

地下に立派なスタジオがあって…そこで、秘密の練習。

初回から…四時間…

もう…クタクタ…


目の前に差し出されたカップを手にする。

「きつかった?」

知花ちゃんが、あたしの顔を覗き込んだ。

男性陣はさっさと帰ったけど…ここは知花ちゃんの妹さんである麗ちゃんの家でもあるから…

あたしと、知花ちゃんと…さくらさんは残ってる。

家主の陸君は…遠慮してるのか、まだスタジオ。


「きつかったけど…」

正直…震えた。

SHE'S-HE'Sの生演奏に自分が加わるなんて、思いもよらなかった事。

そして…演奏もさることながら…相変わらず、知花ちゃんの歌は…

どこまで進化するんだろう。って…恐怖を通り越して、呆れた。


「…さくらさん、ブランクがあるとは思えない…」

あたしがテーブルに突っ伏して言うと。

「えー、あたしも母さんの歌聴いてみたい。」

麗ちゃんが、嬉しそうな顔で言った。

…いいな…

母親って存在に…そうやって甘えられるのって…


夏に、ビートランド所属アーティスト総出の大イベントが開催される。

あたしは…知花ちゃんから、バックボーカルをして欲しい。と頼まれた。

最初は…断るつもりだったけど…

真剣な願い出に、心打たれた。

それに…

父の愛した女性…

さくらさんも、一緒だし。

何より…

中途半端な形でシンガーの道を終わらせたあたしは…

まだ胸のどこかでくすぶっている夢を、このまま終わらせたくないって思っていたのかもしれない。

バックボーカルだとしても…

どんな形でも、歌いたい。

声を出したい。

そう思った………けど。

SHE'S-HE'Sのバックボーカルは…



予想以上に、ハードルが高かった。

------------------------
40thの出だしの続きからの始まりになります。
いつも分かりにくい始まり方と繋ぎですいません^^;

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コメント4

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  1. すーさん(31歳)ID:6599969・09/14

    ↓操作ミスです!すみません(;´д`)

    まこちゃんりあちゃんのお話もきゅんきゅんしながら読ませて頂きました♡

    そしてこの続き!気になってましたー!
    ワクワク♡♡

  2. すーさん(31歳)ID:6599966・09/14

    yg

  3. スズさん(39歳)ID:6599957・09/14

    ぐふっ❤︎

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