guilty lovers

梨沙子と裕紀のお話。

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テーマ:小説 > 男女関係

2017/09/13 07:45:43

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聡くんの話に
適当に相槌を打ちながら
優香に、
聡くんがバイト先に来たので
一度自宅に帰ることをLINEした。


送信を押したところで、
聡くんから、


「そうだ、家に向かって
走り出してるけど、
おまえの友達の家って
こっちであってるの?」


と聞かれた。
私はギクリとしながらも、


「あ…さっき友達にLINEしたら、
まだ仕事終わってないから、
荷物取りにくるなら
明日以降にしてほしいって…
だから今日はこのまま家に帰ろう。」


と、咄嗟に嘘をついた。


口にしてから、
この先延ばしした1日に
何の意味があるのかと思ったが、
とにかく優香の家まで
聡くんに知られたくはなかった。


「ふーん…。
友達って誰なの?
日曜日も仕事してるって、
何してる奴なの?」


聡くんはハンドルを握って
前を見ていたが、
その声から少し
イラついているのが感じられた。


私は頭をフル回転させて、
自分の友達の中から
土日も働いていて
なおかつ女の子と分かるような
仕事をしている子を探し出した。


「…高校の友達で、
資生堂で販売やってるから、
土日も仕事なの。」


「名前は?結婚式来てた人?」


「笹本栞っていう子で、
結婚式は二次会に来てくれてたよ。」


「じゃあそんな仲良くない奴じゃん。
よくそんな何日も泊めてくれてるな?」


聡くんの言うとおり、
何日も家に泊めてくれるほど、
私と栞の仲は深くない。


私は自分のついた嘘の
詰めの甘さを後悔した。
どう答えるべきか考えたが、
出てくるのは変な汗だけだ。


「梨沙子、聞いてるのか?」


聡くんがバックミラー越しに
こちらの様子を伺っているのが
分かった。


一気に緊張感が押し寄せ、
胃がギリリと痛んだ。


「いたっ…」


私は前かがみになり、
お腹を抑えた。


「梨沙子?どうした?」


聡くんも異変に気付いたのか、
すぐに車を路肩に寄せてくれ、
体をよじって後部座席の方を覗いてきた。


「ごめん…吐きそう…」


私は聡くんにそれだけ伝えると、
バイト用の大きなリュックから
ビニール袋を引っ張り出し、
込み上げてくるものを全て吐き出した。


聡くんは急な出来事に
運転席であたふたしているようだった。

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コメント2

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  1. ローラさん(29歳)ID:6599762・09/14

    シオンさん

    いつもありがとうございます。
    ストレスが胃にくるって、本当なんだなと思いました(^^;

  2. 紫遠さん(40歳)ID:6599418・09/13

    もう身体が彼のコトを考える事自体を拒否ってるんだろうね。

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