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ほんわか日記

何気ない日常

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2017/09/12 09:25:06

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第一の恐怖。
鬼の桐谷の一喝、覚悟して玄関を開けた。

ただいま‥‥‥戻りました。恐る恐る声をかける。
ダダダダダッと飛び出して来た人がぶつかるように私を抱きしめると

なんておバカさんなんでしょう。
ひと言私に言ってくれたら一緒に踏み潰してやったのに。



それだけですか?

まあいいわ、ケイちゃんを無事に連れて帰ってくれたから、とりあえずは入ってお座りなさい。温かいお茶でも飲みましょう。ちょっと変な風。
音羽さんがニコニコしながらお茶を勧めてくれる。

お腹空いてませんか?

あ、それは大丈夫です。

この間から夜中に出かけたり、明け方に帰ったり、先生、何やってるんですか?

湯呑みを両手で持った桐谷さんが静かに言う。

それはケイちゃんには話したけれど、気になる文献を確認できるチャンスだったから。

だから、女性の部屋へ、時間も構わず、押しかけたと言う事ですか。
先生、貴方らしくもない。
それでなにもないと、ただの学習だと、世間に通じるものなんですか?

人がどう思おうと、そんな事は僕には関係ない。

でもそのとばっちりをいつも受けるのは誰ですか、わかりますよね。
貴方の事でどのくらいケイちゃんが嫌な思いをしてるのか、忘れたんですか。ゴメンで全て終わらせたつもりなんですか?

それは

それはどうなんですか?

それは僕が少しばかり浅はかでした。

浅はか?浮かれて地に足がついてなかったと言う事ですよね。
川崎くん、貴方が必要なの。私と来て欲しい。貴方にとっても有意義な未来が待ってると思うのよ、私はその為に、全てを捨てたわ。
そのくらい価値のある事なのよ。わかるでしょ。

でな事言われたんですよね。
彼女は、仙谷冴子、15年前に離婚して生まれたばかりの子供の親権も父親に渡し、ひとりでボストンに行ったんです。
まあそのくらいだから、今回の論文もかけたのでしょうが、今は行き詰まってます。本人が思う以上の評価を受けて、舞い上がったものの、あとが続かないんです。

桐谷さんはどこでそれを?

先生、伊達に鬼の桐谷と言われているわけではありませんよね。
私の事、舐めてます?

今、彼女が欲しいものは貴方の知性と男の部分です。
それと、表面には出ませんが、彼女のスポンサーは、吉井さんですよ、ご存知でした?

吉井。

今貴方が誘われて行けばただのスタッフです。あの時、吉井さんは貴方にそれなりの地位を提示して蹴られたんですよね。
僕は研究者であって、起業家ではないと。

ですからただのスタッフなら使い捨てでも文句は言えませんよね。
よしんば研究が成功したとしても、名前が出るのは、仙谷さんと、スポンサーである吉井さんです。

まあ、純粋な研究者の貴方ならそれも受け入れるんでしょうね。

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