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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/13 16:12:37

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ルームに入ると、僕と陸ちゃんが最後だった。

もう来てたみんなは一斉に僕らを見て。

「おはよ、陸ちゃん、まこちゃん。」

知花と聖子が、笑顔で言ってくれた。

「おはよ。」

「お。何か吹っ切れたのか?いい顔してるな。」

セン君がそう言って、僕の顔を覗き込んだ。

「んー…さっき下で朝霧さんに会ってさ。」

僕がそう言うと、自分の足をスティックで軽く叩いてた光史君が顔を上げた。

「今日は見してもらうで。おまえの全て出しきれや。楽しみにしとるわ。って言われた。」

少し物真似して言ってみると…

「あはは!!全然似てなーい!!」

聖子に手を叩いて笑われた。

「あれ…うっすらぐらいは似てるかと思ったのに…」

頭をかきながら首をすくめる。

「ま、もう出来る事やるしかねーさ。つーかさ、これってめちゃくちゃ美味しいよな。活動自体はこれからも今までと同じスタンスで、なのに結構な規模のライヴは出来るなんてさ。」

陸ちゃんがギターを取りだしながらそう言って。

「こうなりゃ誰の何かをどうするとかじゃないよな。せっかくだから、楽しもうぜ。」

光史君のその言葉に…何だか、みんな昨日の緊張が嘘みたいに自然な笑顔になった。

「真斗様。今日は、いい機会をありがとうございました。でもせっかくなので、わたくし、存分に遊ばせていただきます。」

陸ちゃんがそう言って僕に手を合わせると。

「あたしもあたしも。真斗様、ありがとうございます。」

聖子が続いた。

「も…陸ちゃんも聖子もやめてよー。」

って言ってるそばから。

「ははー。」

セン君と光史君と知花まで同じポーズで拝んだもんだから…

「…ほんっとに楽しまなきゃ、許さないからね。」

僕は、みんなを前に腕組みをしてそう言った。

「ぷはっ!!よーし。んじゃ、今日もロクフェスの時にやったあれ、やるか?」

陸ちゃんがギターを背中に回してみんなに言ったけど…

「え?何かしたっけ?」

みんな、首を傾げた。

「何だよ~…みんなで盛り上がったじゃねーかよ。」

「あ。あれ?SHE'S-HE'S!!SHE'S-HE'S!!SHE'S-HE'S!!Yeah!!ってやつ?」

「おっ、聖子ビンゴ。」

あー…

そう言えばやったなあ。

僕達みたいなペーペーの新人が、いきなり大規模なロクフェス。

緊張してステージ裏で固まってると…

「何か声出しして気合い入れようぜ。」

そう言ったのは…陸ちゃんだった。

何も浮かばなかったから、とりあえずバンド名をって事になって。

SHE'Sを聖子と知花が言って、HE'Sを男性陣が言う。

2対4なのに、聖子と知花の声量には簡単に負けたし…気合い入れてもらえた。


僕達は…確かにこういった経験は少ないけど。

誰よりも、どのバンドよりも、たくさん話し合ってたくさん練習をしてきた。

ロクフェスの時だって…

緊張はしたけど…楽しかった。

すごく。

そして…幸せだった。

今日もきっと…あの時みたいに。


…いや。

あの時以上の幸せな瞬間が、訪れるんだ。

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