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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/13 14:36:56

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「おはよ。まこちゃん、今日のライヴ頑張ってね!!」

「楽しみ過ぎて眠れなかったー!!」

「どの曲やるの?も~告知されてから毎日予習したわよ!!」

「七生ブランドの衣装らしいわね。それもすっごく楽しみ!!」

「あ…ど…どうも…」

クリスマス。

ライヴ当日。

事務所に入ると、ロビーでいきなり囲まれた。

一人は…佐伯さんだけど…

他の人は誰か分からないー…

「お姉さま方、ライヴ前にうちのまこを食わないで下さいよー。」

後ろから声がして振り向くと、陸ちゃんがニヤニヤしながら立ってた。

「まっ、食べてなんかないわよー。食べたいけど。」

「こいつ、見た目ほど美味くないと思うけど。」

「見た目だけで十分美味しいわあ♡」

「はいはい…」

「じゃ、頑張ってね♡まこちゃん♡」

「まこだけ…」

「あ、ついでに二階堂君も。」

「ついでにって。」

「ふふっ。みんな頑張ってー。」

手を振りながら去って行くお姉さん達に。

「どーもー。」

陸ちゃんも手を振り返した。

僕は、そのやりとりを…ずっと無言で見てた。

陸ちゃん…さすがだなあ。


「眠れたか?」

陸ちゃんが、首を傾げて言う。

「…うーん…何となくって感じ?陸ちゃんは?」

「俺は飲み過ぎて桐生院で爆睡。神さんに蹴飛ばされて起きた。」

「ははっ。貴重な目覚めだね。」

「まあ、そう言われたらそうか。」

陸ちゃんとエスカレーターに乗って、二階に上がると。

「…おう。」

エレベーターの前に…朝霧さん。

いつも避けられてるからちょっとバツが悪いけど…僕は思い切って朝霧さんの横に並んで。

「あの」

決意を言おうとすると…

「今日は、見してもらうで。」

遮られた。

「…え?」

「おまえの全て出しきれや。」

「……」

朝霧さんは…いつも笑ってるイメージの人だけど…真顔。


挑まれてる。

そう思った僕は…

「はい。全力を尽くします。」

朝霧さんの目を見て、答えた。

「…楽しみにしとるわ。」

そう言ってエレベーターに乗った朝霧さんにお辞儀してると。

「…ひゃー…あんな朝霧さん、初めて見た…」

エレベーターの扉が閉まったと同時に陸ちゃんが言った。

「ごめん…こっち乗る勇気なかった…」

僕がエレベーターを指差して言うと。

「俺にもない。こっち来るからいいさ。」

陸ちゃんは三つあるエレベーターの真ん中を指差した。

…今日僕は…邑さんだけじゃなく。

朝霧さんにも…評価されるんだ。


不思議と、さっきまでの緊張感が嘘みたいに消えた。

今僕の中に湧いてるのは…


…溢れんばかりの…

ワクワク感だ。

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