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paradox

好きな人はサイコパス ☆フィクションです☆完結しました! 番外編をゆるく書いてます。

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番外編・始末

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テーマ:小説 > 男女関係

2017/09/10 15:58:01

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やっぱ子供じゃん。こいつ。


誰かに構って欲しくて仕方ない感じ。


しかも変なところで俺と境遇が似てて
それが更に混乱させた。


俺も、家族に置いていかれたから。





ユウキがもっと分かりやすく悪いやつで
自分の欲求とか金目当てだったら遠慮なく殴れるのに。





『銀次さん!ライター!』



積み上げられた椅子の隙間から、ナナちゃんが叫んで
ハッとした。




ユウキはニヤっとして、動かせる左手でライターを取り出していた。
もう自分も死んだって構わないって顔だった。




やべぇ!





『銀次!』




名前を呼ばれるのと、乾いた銃声が響くのは同時だった。




『うっ……………ちくしょう……』



ユウキの手からライターは落ちて
勢いよくナナちゃんが閉じ込められてる部屋に滑り込んで行った。


銃弾が貫通したユウキの腕は赤い染みがどんどん広がる。





『……か、柏木さん!』


『無事か?』



無表情なまま、銃をおろし近寄ってきた。





『若、こいつどうします?』


ガタイのいい柏木の影からリュウが現れた。





『リュウ……なんでここに。』


『情報提供者からのタレコミだよ。』



助かった………けどめっちゃ怒ってる……





『お前、ひとりでどうする気だったんだよ!』

『一応電話はしたんだけど…』

『繋がるまでかけろ馬鹿。この中は空か?』


バシバシ頭を叩かれた。




『……待ってたらナナちゃんが…………』

『…………まぁ、そうだな。それは俺も困る。』


リュウはチラリとナナちゃんの方を見た。




『え?それってどういう……?』







『若。金庫の中は空でした。
ブツも残って無いようです。』


リュウと一緒に来た組員が報告に来た。





『そーか。顧客の情報は?』

『今のところは何も……』

『ふーん』



リュウは俺と話してる時と、明らかに雰囲気が変わった。





『おい、顧客の情報とブツはどうした?』


柏木をどかして、腕を抑えてうずくまるユウキの前に立って聞いた。


ユウキは苦悶の表情だったが、意地で笑って見せた。
その額からは脂汗がにじんでる。



『死んでも言うかよ。バーカ。』

『聞かれた事だけ答えろ。』


リュウは容赦なくユウキの腹に蹴りを入れた。


それを数回繰り返すと、ユウキは何も言わなくなり
ぐったりと倒れたままになった。




俺は見てられなくて、ナナちゃんが作った椅子のバリケードをひとつひとつおろした。


本当ならナナちゃんにこそ、こんなことに居て欲しくない。





『若、こいつ事務所に連れて帰って吐かせますか?』

『いや、多分こいつはしたっぱだろ。餓鬼だしな。
大方、見捨てられたんだろ。どうせ何も知らねーよ。』



柏木とリュウの会話を背中で聞いた。


ユウキは拷問は免れそうで、内心ホッとした。





最後の椅子を片して、ようやくナナちゃんと対面した。




ナナちゃんは見た感じ大きい怪我はしてなかった。


『ナナちゃん、とりあえず外に……』


『銀次。』


リュウが俺を呼んだ。




『こいつ殺すの、お前にやらせてやるよ。』


『え?』


『なんか、仇をとるとか言ってたろ?』






リュウが柏木に合図すると
柏木はさっき使った銃を渡してきた。

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コメント2

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  1. しのさん(28歳)ID:6597619・09/10

    ベルさん
    誰か止めてー( ;∀;)

  2. ベルさん(44歳)ID:6597506・09/10

    銀ちゃんダメだよー🙅‍♂️

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