セレナさんのブログ

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テーマ:小説 > 初心者

2017/09/09 03:53:04

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少しずつ海に変化があり
それはどこがどうと言わず
なんとなく感じていた。

一緒にいても今まで大して触らなかったスマホをよくいじったり
スマホの画面を微妙な角度で見えないように不自然な動き
誰かと連絡をしているくらいは画面の色合いですぐに気がついた。

「海最近よくスマホいじってるね?なんかゲームにでもハマってるの?」
と、我ながら白々しくきいてみても

「んーん、先輩と〜」
そんな海に不安が募りつつも
先輩というワードの率がどんどん高まった。

不安を変にぶつけるより
甘えてみたり可愛くいた方が
今は何かあったとしても
うまくおさまるんじゃないか

そんな風に思って振舞っていた。

だけど1番私がひっかかったのは

海にハグをした時
微妙に距離を取られて

「葵、今日よくベタベタしてくるね?どしたの?」

と、言われた

ここで不安に確信が色づいてきた。

その夜…寝ているところ海からまた少し強引に抱かれた夜。

いつもしつこいくらいキスをしてくるのにキスをされなかった。むしろ不自然なくらいキスをしようとはせず、ひたすら自分の快楽だけを優先して腰を振っていたように思えた。

愛なんて感じなかった。

行為後はすぐ寝てしまい

私はまた眠れないままスマホを眺めていた。

ふとした瞬間、海がいきなり起きて

「何してるの?」
と、聞いてきたから

「動画見てる」
と、短く答えたあと

隠すように背を向けスマホをいじっていたのを私はチラッと横目に見ていることを海は知らないだろう。

女だな。

と、思った。むしろ確信した。
証拠なんてない。でも絶対に間違いない。

私にも女の勘ってのが備わっていたんだなーっなんて、思いながらまた寝息を立てる海に別れようと何度も言おうとしたのにできなかった。

翌日海は仕事前にシャワーを浴びていて

悪いと思いつつも早くハッキリしたいという気持ちから海のスマホに手をかけた

自分の心臓の音がよく聞こえる。

何故か変に冷静で既読をつけてはならないと迷いなくバックグラウンド画面を開く。

連絡ツールアプリとしては大本命すぎるくらいメジャーの緑アイコンなLIMOのバックグラウンドに女の子とのやりとりのままの画面が見える。

るな

目を見開いた。

会話は大した内容でもなく虫が好きだとか動物が好きだとかの質問応答で2人の関係の進み具合はまだそこまで深くないことは伺えた。
でもそれだけで海はこの子を狙ってるとは確信できた。
何故なら絵文字を普段使わない海が絵文字を多用していたからだ。
毎日スマホいじってる原因を目の当たりにした時目の前が真っ暗になった。

バカだな、暗証番号くらい設定しておきなよ
なんて思いながら見た後悔と確信を持てたすっきり感で涙が止まらなかった。

追い討ちをかけるように

♪♪♪♪るな


海のスマホにダイアログで
るなちゃんからの文がうつしだされた。

本当に心底バカなんだな
もっとうまくやれよ

なんてつぶやきながら
やっぱり見間違いじゃないんだと
真っ暗な穴に落とされたような感覚だった。

随分ひどい顔ながら必死に笑顔を作って仕事に向かう海を見送ったけどかなり引きつってて、海だって気づいているとは思うけど、どうしたの?なんて聞いてこない。

もう終わりにしよう。

でもどうやって?

8ヶ月間勢いが落ちることなく海を好きだった自分がまだ始まったばかりの新芽にすぐ明け渡すのか

海がいないなんて考えられない

いっときの迷い。

でも、許したら?また繰り返す

これが報いかって、思った。
ああ、こんなに辛いんだね
こんなに痛いんだね
ごめんなさい。
何でもするから私から海を取らないで

そんな都合のいい泣き言を繰り返し

海にLIMOを送ることを決意した

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