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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/12 13:10:29

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あたしは…

足元が不安定になってる気がした。

ど…どうして?

どうして…邑さんがここにいて…

まこちゃんと…向かい合ってるの…?

しかもまこちゃん…

邑さんの事…知ってるっぽいって思ったら…

さっきの女の子…『真珠美』ちゃんのお兄さんが…邑さんだ…って。

こんな…

こんな事って…


まこちゃんと付き合ってるのに、邑さんに惹かれて…

まこちゃんにフラれて…

フラれて初めて…あたし、どれだけまこちゃんの事好きだったか…気付いた。

色んなデートでの思い出…

一つずつ拾って、毎日泣いた。

毎回、あたしばかりが一緒に居たいって言ってるのが悔しくて。

まこちゃんは優しいけど、あたし…ずっと不安だった。

もしかして、好きって気持ちが大きいのはあたしだけじゃないの?って。

あたしの気持ちをもっとギュッと掴んでて欲しいって…あたし、わざと我儘言ったりした。

そういう事思い出して…あたし…バカだなって思った。

まこちゃんを試すような事ばかりして…

そして…本当に他の人に目を向けてしまって…

色んな人の協力があって、今回は…あたしとまこちゃん、寄りを戻せたし…

結婚だって、出来る事になった。

…一応…ね。

だけどあたしは、まだ…少しスッキリしてない。

だって…まこちゃん、本当に許せるの?

あたしは、もしまこちゃんが浮気なんてしたら…

想像しただけでも苦しいのに…


「…鈴亜、聞かせてくれ。」

突然、邑さんの声が降って来て。

あたしはそれまでうつむいてた顔を上げる。

「こいつの…どこがいいんだ?」

「…え?」

「俺のどこが、こいつに負けてたんだ?」

「……」

あたしは邑さんを見て、まこちゃんを見て…もう一度邑さんを見て…

そして、その背後に、走って来る妹さんの姿を見付けた。


「ヨシ兄!!」

妹さんの声が聞こえて…邑さんは小さく舌打ちしながら振り返って。

「おまえ…来んなっつっただろ?」

妹さんに…低い声で言った。

「だって…何なのよ…出しゃばらないでよ…」

邑さんの腕を掴む妹さん。

「…これは俺の問題でもあるんだ。」

「…どういう事?」

妹さんとのやりとりを一旦中断させて…邑さんは再度あたしに向かい直って。

「鈴亜、俺は…おまえが卒業する時には、プロポーズをしようって決めてたんだ。」

「!!!!!!!」

見なくても…分かった。

まこちゃん、可愛い目を全開にしてるはず…

そして、それは…邑さんの妹さんもだった。

「ヨ…ヨシ兄…その人…ヨシ兄の…?」

邑さんの背後で、妹さんが何度も瞬きをした。

「…ああ。俺が本気で惚れた女だ。」

そんな…そんな事言われても…

あたしは息を飲んで。

「あたしは」

「そんなに僕が気に入りませんか。」

ハッキリと…言うつもりだったあたしの言葉を。

まこちゃんが遮った。

「…ああ。気に入らねーな。いい人面して、妹をたぶらかして。」

「ヨシ兄!!違うんだってば!!」

邑さんは、妹さんの言葉を無視して続けた。

「だいたいおまえ、何の仕事してんだよ。そんなヒョロイ身体で、鈴亜を守ってけんのかよ。」

よ…

余計なお世話よー!!

あたしが前に出ようとすると、まこちゃんがあたしの前に立って。

「僕は、鍵盤奏者です。」

キッパリと言った。

「…鍵盤奏者だあ?」

邑さん、明らかにバカにしてる!!

も…もう我慢出来ない!!

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