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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/12 08:51:07

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「真音…」

おふくろは額に手を当てて呆れてて。

俺と瑠歌も、顔を見合わせて首をすくめた。

親父はどーーーーー…しても、鈴亜を嫁に出したくないらしい。

やれやれ…


俺はまこに同情した。

俺の結婚なんて、周りから祝福しかされなかったからな。

父親に反対されるなんて…正直面倒だよなあ…

…って、丹野さん、すいません…

俺は娘が生まれたら、絶対恋にも結婚にも反対はしないぞ。

こんな無様な父親の姿、見せたくないし…


「親父、いい加減にしろよ。」

俺は腕組みをして、呆れた口調で言った。

「…なんや、光史はまこの味方か。」

「味方ってなんだよ。だいたい親父は鈴亜の相手がまこじゃなくても反対なんだろ?全然知らない奴の所に行くより安心だって思えないのか?」

「…そんなん…そんなん…」

はあああああ…情けない。

世界のDeep RedやF'sで名を上げてるマノンが…

娘の結婚話で泣きそうな顔してるなんて…

幸せになれよ!!ってカッコ良く言って欲しい所だったのに…


「…あたしが浮気した原因の一つは…」

突然、鈴亜が低い声で言った。

「…あ?」

「デートしてても、まこちゃんが五時までにあたしを家に送ってく事が不満だったの。」

「!!!!!!」

目を見開いたのは、親父だけじゃなかった。

まこも…俺も…

だが、まこはすぐに冷静を装った。

…だよな。

鈴亜に言ったなんてバレたら…


「まこちゃん、あたしがまだ高校生だから…って、すごく大事にしてくれてたのに…あたし、それがすごく不満で…」

「そ…それはー…当たり前なんやないか…?」

「父さんは、母さんを五時に送ってた?」

「う…」

困った顔の親父の隣で。

「六時は過ぎてたわよね?」

おふくろは冷ややかな笑顔。

…気付いてるのか?

それとも、鈴亜から聞いたのか?

「あたし、まこちゃんがもっともっと一緒にいてくれたら…他の人なんて見なかったのに…」

鈴亜…

おまえ、策略家だな…

女って、こえー…って思ってると。

「それは同情しちゃうなあ…いくら高校生って言っても18歳なら、五時は早過ぎよね。まこちゃん、酷い。」

瑠歌が…加勢した。

「え…えっ?」

戸惑うまこが、親父を見る。

すると、親父は口を真一文字にして小さく首を横に振った。

「…で…でも…とにかく、あまり遅くならない内に…と思って…」

まこがしどろもどろにそう言うと、もう観念したのか…

「…もう…ええわ…好きにせえや…」

ずずずずずと音がするような感じで、椅子から床にずりおちる親父。

…おい、本当…しっかりしてくれよ…

「え?父さん、今なんて言った?」

鈴亜がテーブルを回り込んで、床に寝そべっている親父の手を持って無理矢理椅子に座らせる。

「…好きにすればええやんか…」

その言葉に、俺達は首をすくめたが…

唯一、おふくろだけが。

「じゃ、乾杯しましょうか。」

グラスを持って立ち上がって。

「まこちゃん、こんな娘だけど…よろしくね!!」

「あ、は…はい。こちらこそよろしくお願いします。」

「もう!!母さん!!そんな言い方…」

片手にグラスを持ったまま、片手で鈴亜の頭を抱き寄せて。

「今まで我慢してた分、いっぱいまこちゃんと仲良くするのよ?」

すごく…嬉しそうにそう言って。

「乾杯。」

置いたままの親父のグラスに、グラスを合わせた。

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