ブログランキング11

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 2468
  • 読者 656
  • 昨日のアクセス数 36386

テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/11 21:56:42

  • 81
  • 0

「お兄さん。」

真珠美ちゃんに、メガネが直った事を伝えて…

それを渡すために、真珠美ちゃんの学校帰りに待ち合わせをした。

あまり遅くなっちゃいけないから、塾が休みの木曜日。


僕は…昨日みんなの協力もあって、鈴亜と気持ちの再確認が出来て…

今日は、もう…朝から顔に締まりがない。

ルームでもみんなに『まこ!!笑うな!!眩しい!!』って…

意味わかんないよね。


「あ、真珠美ちゃん…」

真珠美ちゃんは、僕がお詫びに買ったメガネをして…

前髪をあげてピンで留めていた。

「すごく雰囲気違うね。」

僕が笑顔で言うと。

「…お兄さんが言ってくれたから…」

真珠美ちゃんは、はにかみながら答えた。

前髪だけじゃない。

少し重たく感じてた肩までの髪の毛も、シャギーの入った軽い感じになってて…

唇も、艶々だ。

リップクリームかな?


「これ、メガネ。」

直ったメガネの入った小さな紙袋を渡して。

「本当、迷惑かけてごめんね。」

顔の前で手を合わせる。

「いえ…あたしこそ、新しい眼鏡買ってもらって…」

僕と真珠美ちゃんがそんな会話をしてると…

「真珠美。」

聞き覚えのある声…

目の前の真珠美ちゃんの顔色が、さーっと悪くなった。

二人で声のした方を見ると…

「おまえ、塾は。」

あの…邑さん。

真珠美ちゃんの…お兄さん。

「え…休みだもん…」

「嘘つけ。今日は英語の日じゃねーか。」

その言葉に、僕は真珠美ちゃんを見る。

もしかして…わざわざ休んだの?

「おまえ、何者だ。」

「お兄ちゃん、この人は…あたしのメガネを直してくれた人よ?」

真珠美ちゃんがそう言って、お兄さんと僕の間に入ったけど…

「あ?メガネを直した?直したのは眼鏡屋だろ?真珠美のメガネを壊して、似合わねーメガネ買ってよこして、何か企んでたんじゃねーか?あ?」

お兄さんは…ずいずいと僕に近付いてくる。

すごく威圧感もあるし、妹を守りたい気持ちは本当なのかもしれないけど…

「…似合わないメガネって、何よ…」

僕が言おうとした事が、他から聞こえて来て驚いた。

真珠美ちゃんを見ると、握りしめた両手を震わせながら…

「似合わないメガネって何よ!!あたし、生まれて初めてオシャレが楽しいって思えたの、このお兄さんのおかげなんだから!!お兄ちゃんは、あたしの事、何も似合わないブスって思ってたのね!?」

すごい剣幕で…そう言った。

「なっ…何言ってんだよ!!ちげーよ!!俺は、おまえの事ブスだなんて…」

「じゃあ!!どうして友達に妹だって紹介しないの!?あたしがブスだからよね!?」

「こっ今度紹介する!!絶対する!!」

「しなくていい!!お兄ちゃんのバカー!!」

「真珠美!!」

「……」

僕は…そのやりとりを前に、呆気にとられて…言葉が出せなかった。

「てめぇ!!覚えてろよ!?」

なぜか、そんな捨て台詞まで吐かれて…

だけど…


兄弟ゲンカって、いいなあ…なんて、ちょっと思った。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

9/25 編集部Pick up!!

  1. 誤爆LINEした彼を信用できない
  2. 作ったご飯を毎日こっそり戻す夫
  3. 彼氏にLINE誤爆され別れを告げた

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3