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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/11 21:32:36

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「…みんな、ありがとう。」

僕は、座ってるみんなを見渡して…そう言った。

どう考えても、これって…みんなが仕組んでたんだよね?

だって、そうじゃなきゃ…

こんなにタイミング良く鈴亜がここにいないだろうし。

僕も鈴亜も…

お互い、言いたい事なんて言えなかったと思う。


久しぶりに会う鈴亜は少しやつれてて…

ああ…僕のせいだったんだ…って思うと、本当に…申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


「いいから、まこちゃん座んなよ。」

聖子にそう言われて…僕はもう一度みんなに深くお辞儀をしてから座った。

「佐和も…ありがと。」

隣にいる鈴亜が、その隣に座ってる友達にそう言うと。

「ううん…本当…良かった…」

友達の佐和ちゃんは、さっきからずっと泣きっ放し。

…それ見てると、本当…僕も泣いちゃいそうだ。


「現実に引き戻して申し訳ないけど…まこ、おふくろはいいとしても、親父を口説くのは大変だぜ?」

光史君が少し離れた席から、腕組みをして目を細めて言った。

う…

た…確かに…

それ、大問題だよね…

「…そうだろうけど、僕なりに誠意を持って…頑張るよ。」

背筋を伸ばしてそう言うと…

「…ふふ…」

隣で、鈴亜が小さく笑った。

「あーあー、もうっ。幸せで笑いがこぼれちゃう?」

鈴亜の向かいに居る聖子が、首をすくめて言うと。

「ううん…やっぱり…まこちゃんには『僕』の方が似合うなあ…って。」

「え?」

みんながキョトンとした。

あ…あ~…

何でだろ。

僕…鈴亜に別れようって言った時と…

そして、さっきも…

つい、『俺』って言っちゃったんだよね。

「鈴亜の前だと、ちょっとカッコつけたかったのかも…」

正直にそう言いながら頭をポリポリとかくと。

「ちくしょー!!おまえマジで可愛い奴だな!!」

陸ちゃんに背中を叩かれて。

「まこはいつまでもみんなのアイドル的存在で居てくれ。」

セン君に、真顔で言われて。

「ほんと!!天使ですよね!!」

「…えっ?」

「あっ…す…すいません…」

佐和ちゃんの発言に、みんなでポカンとした後…

「…鍵盤を前にすると悪魔になるけどな。」

光史君がそう言って、笑いを我慢して…

「ぷははははは!!全く、酷い天使だぜ!!」

陸ちゃんの言葉を皮切りに、みんなが笑った。

…まあ、いいよ…

みんなが笑ってくれるなら、何でもさ。


「佐和…まさか、まこちゃんの事…」

「いや、ないない!!でもマジ天使って思ったわ~…あたしの周りで見た事ないようなタイプだし。もう、鈴亜と並ぶとほんっとお似合い。」

鈴亜の友達がそう言ってくれるのは…すごく褒め言葉に聞こえる気がした。

僕にとっては、天使って言うのは…ノン君とかサクちゃんとか、セン君ちの詩生君とか…だから…

…子供…

………いやいやいやいや!!

でも、褒め言葉だよ!!

「ま、ともあれ…親父には早く打ち明けろよ。長期戦を見据えるなら、鈴亜の進学の話も進めないといけないわけだから。」

妹を心配しての、光史君の言葉。

…うん。

そうだ。

鈴亜は…僕のプロポーズを受けてくれたけど…

だからって、今すぐ結婚出来るわけじゃない。

朝霧さん…

許してくれるかなあ…?

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