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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/11 20:32:01

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「……」

鈴亜から、もう会わないと言われて一週間…

俺は…

やっぱり諦めらんねー!!

そう思って、おふくろにうるさく言われながらも…こうして、仕事を抜けて桜花の校門の外にいる。


あんなに可愛い女に…初めて出会った。

だいたい、俺の周りに居るのは…遊んでる奴ばかりだ。

そんな女と楽しむのが、俺も楽で良かったが…

鈴亜とは…なんて言うか…

本当に、一から…いや、ゼロから一緒に育てていきたいと思ったぐらいだ。

…この俺が!!


フラれた夜は悲しくてたまらなかった。

残業も手につかなくて…一人でどこかに泣きに行こうかとも考えてると。

おふくろから、真珠美の帰りが遅いからバス停まで見に行ってくれって言われて…

溜息をつきながら、バス停に向かってると…

真珠美が。

あの、真珠美が。

男と手を繋いで帰って来た。

真珠美はメガネもかけてなくて…笑顔だった。

勉強オタクで、オシャレもしない真珠美が…

笑顔で男と手を繋いでる!?

ぜっっっっっっっっったい、騙されてるんだ!!

そう思って、相手の男を殴って真珠美を連れ帰った。

帰った所で、真珠美には誤解だと叱られ…

俺が殴った男はメガネが壊れて何も見えなかった真珠美を、親切に送ってくれていたんだと聞いて…

殴った場所に戻ってみたが。

もう、いなかった。


俺がフラれた日に、真珠美があんなに笑顔でいたのが…

いや、あの真珠美を笑顔にした男がいる事に腹が立ったんだと思う。

俺達三兄弟が何を言っても、真珠美はあまり笑わない。

…本当、あの日は最悪な一日だったぜ…


「…邑さん?」

声をかけられて振り向くと、そこに佐和がいた。

「…おう。」

「何…もしかして、鈴亜を待ってるんですか?」

佐和は眉間にしわを寄せて、俺に近付いた。

「…悪いかよ。」

「諦めた方がいいですって…鈴亜、彼氏の事忘れられなくて、毎日思い悩んでて…」

佐和の言葉に、胸をグサグサと刺される思いだった。

彼氏の事忘れられなくて…

なんなんだよ…

俺に、あんなに可愛い笑顔を見せておきながら…

「そうは言っても、俺も同じだ。鈴亜が忘れられない。だから…」

俺が佐和とそんな会話をしていると…

「…邑さん。」

校門から…鈴亜が出て来た。

「鈴亜…」

佐和が鈴亜に駆け寄る。

鈴亜は無言で立ち尽くしていたが…キッと顔を上げると。

「あたし…本当に…ごめんなさい。」

俺に、深々と頭を下げた。

「彼氏がいたのに…邑さんに優しくされるのが気分良くて…すごく思わせぶりにして…ごめんなさい。」

たった一週間会わなかっただけなのに…

鈴亜は、ひどくやつれて見えた。

いつもキラキラしてた笑顔はそこになくて、顔色も良くなかった。

「…おまえ…ちゃんと食ってんのか…?」

俺がバイクに寄りかかったままで言うと。

「…何もかも…自業自得だから…」

鈴亜は、俺に頭を下げたままで言った。

…そうか…

そんなに…おまえをふった男の事…好きなのか…

俺には…

割り込む隙間もねーのか…?

鈴亜の幸せを考えたら、ここで諦めた方がいい…のは分かってる。

…だが!!

「…俺、諦めねーよ。」

決めた。

俺は…鈴亜を好きでいる。

「邑さん…」

困った顔をしたのは、佐和だった。

なんでおまえがそんな顔すんだよ。

鈴亜はゆっくり顔を上げて。

「…あたし…彼の事、忘れられないし…彼の事…きっと、ずっと好きです…」

俺の目を見て…言った。

あああああ…刺さる…

「だから…本当に、ごめんなさい。」

もう一度、頭を下げる鈴亜。

その隣で、佐和もちょこんと頭を下げた。

「…今日は帰る。」

俺は力のない声でそう言って…バイクにまたがった。


…泣きそうだぜ…

似合わないポエムでも読んじまいそうだ…!!

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