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☆シオ短編集☆【悠の詩】執筆再開。変わらずノロノロですみません(>_<)

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悠の詩.67

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テーマ:小説 > その他

2017/09/15 09:43:08

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(柳内くーん!がんばれー!○○○中、ファイトー!)


ブラバンの演奏でほぼ掻き消されちゃってるけど、由野が元気いっぱいの声援を送ってくれる隣で、神妙な顔で俺、というか球場全体を眺めている柏木。

アイツ劇団の公演がもうすぐとかで、先生の了解を得てるんだろうけど、帰りの会の時間にはひとりさっさと下校していたのに、今日は皆と来たんだ。


『さあ!ギャラリーがこんなに来てくれたから、みっともない試合するわけにはいかないな?

勝って堂々と県大会に進もうな!』


柏木と目が合う事もなく、キャプテンの言葉にハッとなって自然と皆で円陣を組む。

この夏をまだ終わらせたくない、皆同じ気持ちだった。


『「○○○中ーっ、ファイッ、オーッ、ファイッ、オーッ、ファイッ、オーーー!!」』


円陣を解いてホームベースに整列。主審の『礼!』の掛け声に、相手チーム共々帽子を取って頭を下げた。

俺達は後攻。散り散りに守備に付く。

その前に、サードのキャプテンに呼び止められた。


『柳内、落ち着いてやれば大丈夫だから。全力出して行こうな!』


うっす!と返事をして、、、俺はセカンドに付いた。

ショートの大野先輩に代わって入った俺だけど、ショートを守るにはやっぱり役不足だった、、、

前回の試合は勝てたけど、俺個人のプレイはメチャクチャで、皆のカバーにずいぶん助けられた。

それを察したキャプテンは、俺をセカンドに命じた。

レフト側に比べてライト側にはそうそうヒットは飛んでこない、、、俺にプレッシャーを掛けない為の、キャプテンの配慮だった。

もう皆の足を引っ張りたくない。





この日はとても暑い暑い日。



セミの声なんかよりずっとずっと大きいギャラリーの声援。



この日の事は、、、



コーヒーとミルクが混じり溶け合う前の渦巻きみたいに



俺の思い出の中に



いつまでもぐにゃりとした状態で居座っている、、、





いい加減、忘れてもいいのに。

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