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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/11 18:22:09

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「わああ…可愛い…」

目の前で、鈴亜がメロメロな顔をする。

何にかと言うと…

センの息子、詩生に。

「はじめまして~。」

鈴亜がそう言うと、詩生は小さな手をパチパチと叩いた。

「あっ…詩生、それは挨拶じゃない…」

センが苦笑いしながら。

「よろしく、ほら。よーろーしーくー。」

そう言うと、詩生は少しがに股になって頭をチョコンと下げた。

「すごい。もうすっかり歩いてるし…子供の成長って早い。」

瑠歌は久しぶりに会う詩生に、目を丸くした。


前に会ったのは…知花んちで…か。

陸の結婚式の打ち合わせで集まった時。

あの時はまだ、詩生はつかまり立ちをしていたぐらいだったけど…

「こりゃ、目が離せねーな。」

「うちではおとなしいよ。知らない家に来ると、好奇心がすごくて…あっ、詩生。」

言ってるそばから、カーテンにぶら下がる詩生を、センは『めっ』て言いながら抱えた。

「瑠歌ちゃん、調子はいい?」

「ええ。世貴子さんも?」

「あたしは二人目だから、気分的にも楽かな。」

「そっか…色々教えて下さいね。」

瑠歌は、妊娠五ヶ月。

そして、世貴子さんも妊娠三か月。

同級生が産まれるって事で、若干盛り上がっている。

センに色々教わらなくちゃな…

いくらノン君とサクちゃんを見てたからって、あの時みたいに全員で力を合わせて…とは違うんだし。


「詩生君、あたしが抱っこしたら泣くかなあ?」

鈴亜が、ワクワクを隠せない顔で言う。

…今日は…陸がまこを誘って飲みに行っている。

で、行き着く先には神さんと知花、聖子と浅香さんもいる。

聖子達はともかく…神さん夫婦に刺激されて、鈴亜への熱が戻らないか…

そして、子供を目の当たりにする鈴亜が、まことの結婚に再び夢を持たないか…


…て。

俺達、どれだけお節介なんだ。


「詩生、お姉ちゃんに抱っこしてもらえ。」

センがそう言うと、詩生は鈴亜を一瞬見て…

ぷいっ。

「えー!!どうして~!?」

「あはは。照れてるんだよ。もう少し時間が経てば、慣れるから。」

「よーし。あたし頑張る!!」

それから…鈴亜は自分の部屋からぬいぐるみを持って来たり、図鑑を持って来たりして詩生の興味を引いていた。

センと俺は詩生を気にしながらも、二人でギターを持ってディスカッションをして…

嫁二人は、妊娠中のアレコレについてを…かなり濃く話しているようだった。


「見て見て~。」

鈴亜が遠慮した、だが、はしゃいだ声で言って…それを見ると。

「あら、詩生、いいわね~。お姉ちゃんに抱っこしてもらったの~。」

世貴子さんが、笑顔で言う。

鈴亜の腕の中の詩生は、ぬいぐるみを持って…満面の笑み。

「あー…本当…天使…可愛い…」

詩生を抱き上げて嬉しいはずの鈴亜は…

だんだん切なそうな声になって。

「…ほんと…あたし…バカ…」

消え入りそうな声で…そう言った。

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