ブログランキング11

いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

  • 記事数 2449
  • 読者 653
  • 昨日のアクセス数 35512

テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/11 17:14:50

  • 84
  • 0

その時あたしは…目の前の光景に、身体が震えそうになってた。

ち…知花が…

………可愛いーーーーーー!!

ああ!!もう!!

知花って、お酒飲むとこうなっちゃうんだー!!

どうして早くに知っておかなかったんだろう…

アメリカにいる時、あたしとまこちゃんは早くからアルコールに手を出したけど…

知花は、一切口にしなかった。

…未成年だってのもあったのかもだけど…

アメリカよ!?

飲めちゃうのよ!?

ま、でもね…妊娠出産したからね…


で。

帰国して、一度だけ…カシスオレンジならジュースみたいだよって、まこちゃんの勧めもあって…

ダリアで乾杯した時…

二口。

それって、舐めたぐらいよね。

それで、知花は寝てしまった。


もう、アルコールを受け付けない体質なのかもね…って事で、それ以降は飲み会でもお茶かジュース。

でも、雰囲気で十分酔っ払えちゃう。なんて言って、いつも楽しんでた。

…陸ちゃんと麗の結婚パーティーでは、さすがにお祝いだから。って少し飲んで…

……あの有様。

まさか…キューティーサリーになるなんて…

でも、可愛かったなあ…あの知花。

…で。

今、すぐそこでトロンとした目になってる知花は…

超…超超超!!超可愛いーーーー!!

その隣で、神さんはデレデレになって…超幸せそうで…

その反対側では…

「……」

まこちゃん…

あなた、目が座ってますよ…。


「ま…まこちゃん…このあいださ、すごくピアノ弾き倒してたじゃない?あれ、何かあったの?」

とりあえず、ストレートに聞いてみた。

すると…

「…あ?」

やだ!!

まこちゃんが怖い!!

って体を少し引くと…

「やだ~…まこちゃん、怖いよ?」

知花が…力が抜けそうなぐらい…可愛い声で言った。

「…おい、まこちゃんにまで可愛くしなくていい。」

ぷっ!!

神さん!!

『まこちゃん』て!!

あたしと京介と陸ちゃん、同時に噴き出してしまった!!

あたし達が肩を揺らして笑ってるのに、知花は真顔…トロンとした顔ではあるけど、真顔で。

「何か、辛い事でもあったの?」

優し~く…まこちゃんに問いかけた。

「……」

まこちゃんは…無言。

「あたし達には、言いにくいかなあ…」

「……」

「鈴亜ちゃんと、別れたの?」

!!!!!!!!!!!!!!!

知花のストレート過ぎるツッコミに、あたし達、全員で目を見開いた。

神さーん!!

知花をどうにかしてーーーー!!


「別れたって言うか…」

「うん。」

「…僕…逃げたんだよ…」

「逃げた…?」

「そ…ダメな奴だろ…僕…」

まこちゃんの絞り出すような声…

あー…重症だなあ…

「…分かるよ…その気持ち。あたしだって、逃げたんだもん。」

「知花が…?」

「そうだよ?千里の事、好き過ぎて…離れるのがイヤになって…だけど夢と恋と…って、あたしには両方上手くやってく自信がなくて…」

知花の告白に…神さんは、テーブルに肘をついて顔を乗せた。

「千里に嫌われるのも怖かったし…だから…自分から別れようって…逃げちゃった…」

「知花…」

突然、まこちゃんがポロポロと泣き始めた。

「そんな…辛い決心をして…よく…アメリカで頑張ったね…」

え…えー…?

大丈夫かなあ…この二人…

「うっ…うっ…」

「え。」

ふと、隣を見ると…京介まで泣いてる!!

あんた!!

なんで泣いてんのよ!!

「あたしなんて…みんなに助けてもらってばかりで…だけどね…今、すごく幸せで…それで…」

「それで?」

神さんが、知花の横顔を見つめながら…真顔で問いかけた。

「それで…思うの。あの時…あたしは諦めてたけど…千里は、あたしを諦めてなくて…」

「……」

「諦めないでいてくれて…ありがとうって。本当、ありがとうって。」

あの頃の事が、走馬灯のように蘇って。

あたしも陸ちゃんも、少し…ジーンときてたんだけど…

「ううっ…」

「…浅香さん…酔ってるんすか?」

陸ちゃんが、京介に目を細めて言った。

…連れて来るんじゃなかった!!


「…神さん…」

まこちゃんが、口を開いた。

「あ?」

「…諦めようって…思わなかったんですか…?」

「……」

まこちゃんの問いかけに、神さんは変わらず頬杖をしたままで。

「何度か、くじけそうにはなったぜ?」

小さく笑って、言った。

「…それでも…諦めなかったのは?」

「バーカ。」

神さんはテーブルから体を起こして、知花をギュッと抱きしめて。

「好きだからだよ。それ以外に何があるっつーの。」

すごく…幸せそうな顔で言った。

…あー…

知花も神さんも…超幸せなんだ…

…良かった…


「…僕…」

まこちゃんは、目の前の愛に溢れた二人を見て、ますます涙をこぼして。

「…鈴亜が…ヘルメット持ってるの見た時…僕とじゃ味わえない事を経験してるんだなー…って…」

テーブルに、頭を乗せた。

「鈴亜が楽しいって思う事…僕は…今まで…してあげれてたのかなあ…って…」

うう…

まこちゃん…あんた…あんた、バカ!!

「…バカねぇ…まこちゃん…」

知花が、神さんの腕の隙間から手を伸ばして、まこちゃんの頭を撫でる。

「好きな人と一緒にいたら、暇な時間も大事な時間よ?楽しいって思う事だけが、いい時間じゃないんだよ?」

ああ…知花…あんた可愛い!!

あたしは、京介と居て暇なのは嫌だ!!

「…でも…もう遅いよ…僕……鈴亜を傷付けた…」

まこちゃんはそう言うと…

「くー……」

寝落ちした。

「……」

「……」

あたし達は顔を見合わせて。

「…神さん、いい夜だったわね。」

知花にベッタリの神さんにそう言った。

同じテーマの記事

コメント0

しおりをはさむ

このページのトップへ

GIRL’S TALKにログインする

Ameba新規登録(無料)はこちら

9/24 編集部Pick up!!

  1. 不在時に来た子供が発作起こした
  2. 共稼ぎなのに夫が家事をしない
  3. 無意識にマウンティングするかも

人気ブログ記事ランキング

  1. 1

  2. 2

  3. 3