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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/11 14:43:49

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鈴亜を本気で好きになった…と断言してた男の人が…真珠美ちゃんのお兄さんだった。

て事は…僕を殴ったのも…彼かもしれない。

そのお兄ちゃんはバイクに乗る人?なんて…聞けるはずもない僕は。

メガネの修理が出来た時のために、真珠美ちゃんの連絡先を聞いて別れた。

…そして、今日は一日モヤモヤしてたと思う。


「おまえ、『Fly High』のソロ、いい音出してんな。」

陸ちゃんがそう言ってくれたのは、二人で事務所の近くの居酒屋『佐助』で乾杯して…

ジョッキ二杯目のビールに口をつけた時だった。

今日は、帰っても奥さんが不在とかで…

セン君でも光史君でもない、僕を誘ってくれた陸ちゃん。

陸ちゃんと二人きりで飲むのって、いつぶりかな。

最近僕が浮かない顔してるの…みんな気にしてくれてるんだよね…。

申し訳ないな…。


「ほんと?嬉しいな。」

明日は休みの人が多いのかな…

今日の佐助には、見た事がある顔が多い気がする。


「まこちゃーん。」

ふいに名前を呼ばれて声のした方向に目をやると…

「あ…どうも…」

インフォメーションのお姉さん達が、少し離れたテーブルから手を振ってた。

「…何だよ。おまえ、モテてんじゃん。」

「いや…別に…」

「母性本能くすぐるタイプなんだろうなー。」

陸ちゃんにしてみれば…何気ない一言だったのかもしれないけど。

僕はつい…

「…そういうのって、男らしくないって言ってるように聞こえる。」

トゲのある言い方をしてしまった。

「そっか?役得だと思うけどなー。」

「……ごめん。やな言い方して…」

「あ?何か嫌な言い方したか?」

「……」

はあ…

陸ちゃん、ごめん。

そして、ありがと。

ほんと…嫌になるよ…

こんなに、いつまでも落ち込んだままの自分…


「それとさ、ちょっと今考えてんだけどさ。」

「ん?」

「次のアルバムの曲の構成。」

「えっ、次のアルバム?予定があるの?」

「いつゴーサインが出てもいいように、だよ。」

「あっ、そっか~。そうだよね。」

それから…陸ちゃんは意外と真面目に曲作りの話をした。

「…っていう展開の曲って、どうかなと思って。」

「わー…それ楽しそう!!て事になると…本格的にコーラスが欲しくなるよね。」

「ま、俺らライヴはしねーから、その辺は知花の重ね録りでいいとは思うけどな。」

「そっか…うん。それ、セン君とも練って、軸が出来たら聖子と光史君にも肉付けしてもらおうよ。」

「おう。」

楽しいお酒が飲めて、大満足。

音楽の話をしてる時だけは…鈴亜の事、考えなくて済むし…


…あれから…

考えまい、忘れよう…って思うのに…

ふとした時に、鈴亜の事…思い出す。

最後のデートの時のそっけなさとか…

楽しい事を思い出すならまだしも…胸に刺さるような事を思い出すなんて、これまた情けないな…僕。

…あんな別れ方をして…鈴亜に何も言わせなかった事…本当は後悔してる。

鈴亜の言葉を聞くのが怖かった。

他に好きな男が出来た。って言われるのが…


「ちょっとトイレ行って来る。」

陸ちゃんがそう言って席を立って、すぐ。

「島沢君。」

「…えっ?」

突然、隣に女の人が座って。

僕はかなり驚いて椅子から落ちそうになってしまった。

「あははっ。島沢君って、可愛いだけじゃなくて天然?いいなあ。」

「あ…えーと…誕生日には、プレゼントをどうも…」

「覚えててくれたんだー。嬉しい。」

えっと…確か…映像の佐伯さん。

プレゼントは…タオルだった。

申し訳ないけど、箱に入ったまま…


「二階堂君と二人?」

佐伯さんはキョロキョロして陸ちゃんを探してるみたいだった。

「はい。」

「ねえ…あたしも、まこちゃんって呼んでいい?」

「あ…それは…構いませんけど…」

「もー、敬語なんてやめてよ。同じ歳なんだからー。」

「あ、いえ…でも…」

僕は…

人見知りなんだよー!!

陸ちゃん!!

早く帰って来て!!

「佐伯さーん。ずるいー。」

助け舟は、思わぬ所からやって来た。

インフォメーションのお姉さん達だ。(三人)

佐伯さんよりは…慣れてる。

何しろ、毎日ロビーであいさつしてるわけだし…


「せっかく男同士で飲んでるんだから、邪魔せずにおこうって、あたし達見守ってたのに。」

「えー、映像に居ると、こういうチャンスでもないとお近付きできないんですもん。」

「ねえ、まこちゃん。一緒に飲まない?」

「えっ、じゃあ、あたしも混ぜて混ぜて!!」

「佐伯さんは、同じ課の人と飲んでた方がいいんじゃない?」

「もー!!どうしてー!!」

「ちょ…ちょっとすいません…僕…トイレ…」

女性たちの間をかいくぐって、僕はダッシュでトイレに向かう。

ああああ…怖いよー…

陸ちゃん、トイレ長いなあ…

…と。

「…陸ちゃん、ここで何してんの。」

トイレに向かう通路の角で、陸ちゃんが僕を見てニヤニヤしてる。

「いやー…肉食系女子に食われそうになるおまえ見て、ちょっと笑ってた。」

「もー!!早く帰って来てよ!!」

「あはは。悪い悪い。お詫びにいい店連れてってやる。」

「いい店?」

そこで席には戻らずお会計を済ませて…

陸ちゃんが連れて行ってくれたのは…

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