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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/11 14:04:16

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とりあえず、昨日真珠美(ますみ)ちゃんと降りたバス停に行ってみた。

塾の終わる時間って、毎日あんなに遅いのかな…

って、よく分からなかったから、まだ六時だけどバス停から歩いた道程をたどってみた。

すると…

「あ。」

前方から、昨日とは違うメガネをかけた真珠美ちゃん。

「真珠美ちゃん。」

僕が名前を呼んで駆け寄ると。

「…え…っ?」

真珠美ちゃんは、すごく不審そうな顔で僕を見た。

「ごめん。メガネ…すぐには直らないみたいで…」

「…え…?」

「…あれ?分からない?」

「……」

真珠美ちゃんは僕の顔をジロジロ見た後、真っ赤になって。

「き…昨日の…お兄さん!?」

大きな声で、そう言った。

「うん…そう。気付かなかった?」

「だっ…だって、暗かったし、見えなかったし…!!」

真珠美ちゃんは、メガネを外したり、二度ぐるぐる回ってしゃがみこんだり…

「あ…そっか。ごめんね。本当…不便だよね。」

僕はバッグから紙袋をを取り出して。

「これ…気に入るかどうか分からないけど、もしメガネが直らなかったら申し訳ないと思って買ったんだ。」

真珠美ちゃんに渡した。

「…あたしに…?」

「うん。かけてみて。度は、僕が壊しちゃったやつと同じの入れてもらったんだけど…どうかな。」

真珠美ちゃんのメガネは、太い黒縁だったけど…

僕が選んだのは、薄いピンクの入った金縁で、形も柔らかいカーブの物。

「こんな…可愛いの、似合わないよ…」

紙袋の中から取り出した箱を開けて、真珠美ちゃんは小さくつぶやいた。

「気に入らないか…ごめんね。一緒に選べば良かったかな…」

「……」

真珠美ちゃんは無言でそのメガネをかけると、ゆっくりと顔を上げた。

「…僕は似合うと思うんだけどなあ…」

少し笑顔でそう言うと、真珠美ちゃんは近くにあった電話ボックスで自分を見て。

「…うん…悪くないのかも…」

照れたような口調で言った。

「良かった…」

「…お兄さん、わざわざこれを届けるために、来てくれたの?」

「困ってると思って。」

「……」

「苗字聞いてなかったから、家を探そうにもね。」

僕がそう言うと、真珠美ちゃんは少し困った風な顔をして。

「…お兄さんぐらいの歳の人は…あたしの名字聞くと…引いちゃうから…」

って、小さな声で言った。

「え?なんで?」

「…うちのお兄ちゃん…昔、すごくワルで…みんなに怖がられてたから…」

それを聞いて、夕べ殴られた事を思いだした。

「ああ…なるほど。でも、今は妹思いのいいお兄ちゃんなんでしょ?」

僕が頬のバンソーコーを指差して言うと。

「あ!!夕べの!?ごめんなさい!!」

真珠美ちゃんは、深々とお辞儀した。

「いや、いいよ。真珠美ちゃんの事心配したお兄ちゃん、優しいね。」

僕も…妹がいたら、そうやって守ったのかなあ…なんて思った。

すると…

「…あたしの名前…邑真珠美って言うの…」

真珠美ちゃんが、聞いた事のある名前を言った。

「…え?」

「邑…真珠美。」

「……」

邑…

それは…

鈴亜に本気になってる…あの、男らしいバイクの人…?

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