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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/11 12:08:18

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「あいつ、今日すげーピアノ弾いてたけど、何かあったのか。」

千里の帰りが少し遅かったから、あたしだけでも付き合おうと思って食事を待った。

華音と咲華と華月は、頑張って千里の帰りを待ってたけど…

もうとっくに夢の中。


「…あいつ?」

ピアノって聞いた時点で分かったのに、つい聞き返してしまった。

「あいつだよ。『まこちゃん』。」

千里の『まこちゃん』が可愛くて、ちょっとご飯大盛りにしてしまった。

こんなに食べるかな?


「あら、千里さん、おかえりなさい。」

お風呂上りの母さんが大部屋に来て。

「ただいまっす。いただきます。」

手を合わせる千里を見て、小さく笑った。


「知花、明日小々森さんに何か注文する物ある?」

冷蔵庫の前で、注文書を見ながら母さんが言って。

「あ、さっき見た。あたしは特にないかも。ありがと。」

あたしも、自分のお茶碗を前に手を合わせた。

そして…

「って…千里、それいつ見たの?」

千里が座った時に言った言葉に…会話を戻した。

あたしは六時にスタジオを覗いて…心配だったけど、帰った。

「俺が帰る前にシャワー室入ってくの見たから…九時前までは弾いてたんじゃねーか?」

「…まこちゃん…四時からずっと弾いてたの…」

「はあ?あいつバカじゃねーの。」

「……」

きっと…鈴亜ちゃんと何かあったんだろうけど…

あんなまこちゃん、初めて見た。

大丈夫かなあ…


「まこちゃんって、島沢まこちゃん?」

お茶を入れた母さんが、あたしの隣に座った。

「うん。」

「可愛いよね。女の子にしちゃいたい。」

母さんの言葉に、あたしと千里は目を細めた。

麗の結婚式の日…二階堂家で開催されたガーデンパーティーで。

どういうわけか、まこちゃんは女装してて。

それがまた…無駄に可愛いって言うか…

あたし達は、まこちゃんって知ってたから面白がって写真撮ったりしたけど…

まこちゃん。

何人かから、本当に女の子と間違われて電話番号聞かれてた。


「…この前、おまえらルームで飲み会したっつってたよな。」

「うん…」

「あの時、あいつ何か喋ったか?」

「…え?」

「あいつに毒を吐かせる飲み会だったんだろ?」

「……」

な…なんでバレてるんだろ…

あたしは一瞬お箸を止めて、千里を見た。

「おまえら分かり易いんだよ。」

「そ…そうかな…」

「で?」

「何…?」

「次はいつだ?」

「……」

パチパチと瞬きをして、千里を見た。

千里…それって…

まこちゃんを心配してくれてるの?

「次は俺も行く。上手くセッティングしろよ。」

そう言った千里を見た母さんが。

「それ、どうなったか教えてね?」

真顔なんだけど…ワクワクしたような声でそう言った。

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