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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/11 10:38:51

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「どうだった?」

風呂上りの瑠歌に問いかける。

今夜、質のいいトリートメントを手に入れたからとか何とか言って、瑠歌が鈴亜を風呂に誘ってくれた。

一つしか違わない二人は、嫁と小姑という関係ではあっても、すこぶる仲がいい。

晩飯の時の鈴亜は、元気はないものの…まあ、頑張って笑ってたように思うが。

いつもなら子機を持って部屋に入るクセに、今日は電話の前でウロウロして…

溜息をついて、部屋に入って行った。


「うん…彼氏にフラれたって言ってた。」

「えっ?」

ピアノを弾きまくってるまこを見て、鈴亜の奴…まこをふったのかな…って思った。

が、鈴亜の落ち込み具合を見て…何かあったに違いはないが…

まこが…?

「…まこが鈴亜をふるなんて…ちょっと想像つかないな。」

ベッドに座って言うと。

「…他の男の子と一緒にいる所、彼氏に見られたんだって。」

「はっ?」

「そしたら…彼氏、知らん顔して行っちゃって…それが悔しくて声かけたら、別れようって。」

「……」

まこは…

たぶん、鈴亜が他の男と『遊ぶ』ぐらいなら…とやかく言わないと思う。

だが、実際そいつは鈴亜に本気になってて、キスまでした男。

んー…


まこは…真剣だったんだろうな。

真剣に、鈴亜との結婚を考えた。

だからこそ…鈴亜が急に他の男と遊び始めて…自分との結婚は青春を終わらせる事だって言われると…

そりゃ、堪えるよな。

俺も、結婚を後押ししたからなー…

少なからずとも、責任を感じる。

鈴亜の奴、あれだけ結婚したいだの、憧れるだの言ってたクセに…


「でもさ…あたしだったら、あの男誰だよって、叱って欲しいなって思っちゃう。」

ドレッサーの前で髪の毛を梳かしながら、瑠歌が言った。

「…あ?」

「見て見ぬフリじゃなくてさ…ちゃんと、あたしの事見て…叱って欲しいなって思う。」

「……」

瑠歌は、鈴亜の彼氏がまこだとは知らない。

鈴亜が言っていれば別だが…。

「彼氏は…自分に自信がない人なのかな。」

「どうして。」

「だって、恋人が目の前で違う相手といたら、問い詰めるんじゃないの?」

「…まあ、確かに…よほど好きな相手なら、そうだろうな。」

あ、しまった。

それじゃまるで、まこが鈴亜をどうでもいいように思ってるみたいだ。

許せ。

「もうっ。何その言い方。」

瑠歌はドレッサーの前からベッドに飛び乗るようにして俺の背中に抱きつくと。

「あたしは光史が他の女と一緒にいたら、一番いい顔して挨拶するわよ?」

俺の耳元でそう言った。

「…こえーよ、おまえ。」

「あ、聖子さんと知花さんは別よ。」

「あいつら以外の女とは1m以上離れとく。」


俺は…瑠歌が誰と一緒にいようが、見て見ぬフリをするかもしれない。

でもそれは、気がないからとかじゃなくて…信じてるからだ。

わざわざ自分から妄想を膨らませて、揉め事を作りたくないってのもあるが…

…瑠歌は、一番いい顔であいさつに来るのか…

「…ふっ…」

つい笑ってしまうと。

「あっ、何よ。何笑ったのよ。」

瑠歌は後ろから俺の顔を覗き込んだ。

「言わないとキスするわよ?」

「じゃ、言わない。」

まこと鈴亜には悪いが…


俺は、幸せ真只中だ。

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