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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/10 23:23:54

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「り…鈴亜…大丈夫…?」

どうやら…男の天使が鈴亜の彼氏だったみたいで…

彼氏は、鈴亜の頭を撫でて歩いて行ったけど、これはどう見ても…

「…佐和…」

鈴亜はあたしの腕にしがみつくと。

「あたし…どうしよう…バカだ…」

ポロポロと泣き始めた。

「…今の、彼氏?」

「…フラれた…」

「え……」

「あたし…バカだった…」

あ…ちゃー…

そ…そりゃ…邑さんとの出会いのキッカケを作ったあたしも…

胸が痛いよ…

う…うーん…

「…と…とりあえず…バイクに戻る…?邑さん…心配するよ…?」

あたしがそう言ってなだめると。

「あたし…邑さんに言う…」

「え?」

「彼氏が…いるって、言う。」

「えー!!でも…」

こ…殺されない!?

今でこそ、誘われたい人ナンバーワンって言われるほど、ワイルドでカッコイイ人だけど…

邑さん、昔は有名な族で大活躍してた人だよ~!?

口止めされてるから、言わなかったけどさあ!!


あたしの心配をよそに、鈴亜は涙を拭いて顔を上げると、ショップに向かって歩き始めて。

「…邑さん。」

まだしゃがんで話し込んでる邑さんに、声をかけた。

「ん?ああ…待たせて悪いな…どうした?泣いてんのか?」

邑さんが立ち上がって、鈴亜の頬に触れようとしたんだけど…

鈴亜は一歩退いてそれを拒んで。

「あたし…彼氏がいる。」

低い声で言った。

「……」

「……」

邑さんとケンちゃんが無言であたしを見て、あたしは…眉間にしわを寄せて首をすくめた。

でも…!!

彼氏がいないなんて、言った事ないし!!

「…ま、おまえに男がいるのは気付いてたし…いても不思議じゃねーけど…今更どうした?」

え!?邑さん、気付いてたの!?

「…あたし、やっぱり彼氏が好きだから…もう邑さんには会わない。」

鈴亜の強い声。

「…ちょっと待てよ…」

「今まで、ありがとうございました。さよなら。」

鈴亜は邑さんにヘルメットを渡すと、スタスタと歩いて行ってしまった。

「おい!!鈴亜!!」

あたしは、駆け出しそうな邑さんの腕を取って。

「すっすいません…ちょっと、聞いて下さい。」

勇気を出して言った。

「…ああ?」

「…鈴亜、さっき、そこで彼氏に会って…」

「…え?」

あたしは、さっきの事を邑さんに話した。

ついでに…あたしの思った事も。

きっと、鈴亜は…ちょっと異空間に夢を見てしまったんだ…って。

で…それを彼氏に見られて…

我に戻った…と。

「…どんな奴だよ…鈴亜の男って。」

邑さんは、ほんのり赤い目…

…本気だったんだ…

「…天使みたいな人でした…」

「はあ?」

「いや…本当に…天使みたいに可愛くて…」

「……」

「邑さんとは…正反対な感じ…」

「……」

それから…邑さんは無言で…バイクには乗らず、押したまま歩いて行ってしまった。

あたしはケンちゃんに手を振って、バスで帰って…

「…鈴亜…平気かなあ…」

本当に…友達として、鈴亜を心配した。

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