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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/10 20:32:16

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「まこちゃん、クッキー食べる?」

ルームで譜面を並べてると、知花が楽しそうな顔で入って来た。

「え?うん。いただこうかな。」

「じゃ、お茶入れるね。」

知花はクスクス笑いながらお茶を入れて。

「さっきね、聖子と浅香さんがロビーでケンカしてた。」

そう言って、僕の前にカップを置いてくれた。

「あ、ありがと…聖子と浅香さん、日課みたいだよね…」

ほんとに。

あの二人、いつもケンカしながら歩いてる感じ。

なのに…上手くいってるなんて不思議だ。


「知花は…神さんとケンカする?」

「え?んー…今はないかなあ。」

知花は僕の隣に座ると、小さな缶を開けてクッキーを取り出した。

「美味しそう。いただきます。」

二人でクッキーを食べてると…

コンコンコン。

ノックと共に…

「何だ。二人かよ。」

神さんが入って来て…

「おかーしゃんっ。」

ノン君とサクちゃんも入って来た。

「あれっ、今日二人とも来てたんだ~。」

可愛い二人を目の当たりにすると、どうしても嬉しくて…目尻が下がってしまう。

「まこちゃ~。」

サクちゃんが走り寄ってくれて、僕はサクちゃんを抱っこする。

「なにたべてゆの?」

サクちゃんはテーブルの上を見て、興味津々。

「あ…おやつの時間なんだー。」

「じゃ、俺もいただこう。」

そう言うと、神さんは椅子を引いてノン君を膝に座らせた。

…もしかして、知花と二人だったから…怒ってる?

「お茶でいい?」

「ああ。」

「ろんもー。」

「しゃくもー。」

ノン君とサクちゃんが知花に駆け寄って、小さな炊事場を覗き込む。

「はあい。ちょっと待っててね。」

「まちゅよー。」

「しゃくもまちゅー。」

ああ~…可愛いなあ…

「…その後どうだ?」

その時、神さんが…すごく小声でそう言った。

「…は…い?」

「指輪、渡せたか?」

「…残念ながら…撃沈しました…」

目を細めて答えると、神さんはのけぞった後。

「一度ぐらいの撃沈で、退くんじゃねーぞ。」

少しだけ…僕に近付いて言った。

「…でも…」

「本当に惚れてんなら、押し通せ。」

「……」

神さんみたいに…男らしくてカッコ良かったら…

僕にも、そんな勇気が持てたのかな…

って、ちょっと卑屈になってると…

「しゃく、まこちゃのおひざしゅわるー。」

サクちゃんが、僕の膝によじ登って来た。

「…咲華、父さんの所もいいと思うぞ?」

知花がお茶を運んで来て座ると、ノン君は知花の膝に座った。

「…おい…」

「あ…さ…サクちゃん…父さんの所に…」

「とーしゃん、あとえねー。」

「……」

ああああああ!!

神さん、目が座ってる!!

「ふふっ。咲華はまこちゃん好きなのね。」

「うん。しゃく、まこちゃしゅきよ。かわいいもん。」

カクッ。

僕と神さんと知花…三人で肩を揺らした。

…可愛いか…

可愛いサクちゃんにそう言われて、光栄だけど…

「えー、まこちゃかっこいいよー。かわいいちがうよ?」

そう言ってくれたのは…ノン君だった。

「えー?まこちゃかわいいよ?かみのけ、くりんしてて、めもばんびちゃんみたいよ?」

サクちゃんが、僕を見上げて言う。

「まこちゃ、おーじしゃまみたいあもん。かっこいいよ。」

ノン君は…クッキーを取ってもらって、嬉しそうにそう言った。

僕も…すごく嬉しいけど…神さんが…

「い…一番カッコいいのは、やっぱり…父さんだよね。」

僕が二人にそう言うと…

「しゃく、こーがかっこいいおもう!!」

「ろんは、なちゅがかっこいいおもうよー!!」

二人とも…まだ空気が読めるわけなんかなかった…。

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