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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/10 15:33:26

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『ごめん、まこちゃん。テスト前だから、友達と勉強することになっちゃって…』

『ごめんなさい!!友達とコンサートに行くことになっちゃって…』

『ごめん…クラスで日帰り旅行があって…』


僕は自分の部屋に、決まった時間に居る事が多い。

だから、鈴亜が電話してくる時間も、いつも同じ。

僕は、毎日…子機を持ってうなだれた。


最近…て言うか、鈴亜の誕生日からこっち。

鈴亜は、ずっと僕を避けてる…気がする。

結局、鈴亜は僕の誕生日も忘れたまま。

それどころか…

「進学?」

「あれ?おまえ知らなかったのか?」

「…うん。」

「俺はてっきり、まこと話し合ってそうしたのかと思ってたけど。」

「……」

光史君から、聞いた。

鈴亜は…桜花の短大に進学する…って。


「まこ、今の内に昼飯行こうぜ。」

「あ、うん。」

セン君と陸ちゃんに誘われて、社食じゃなくて…外に出た。

「聖子の特集読んだか?あいつ、めちゃくちゃ専門的な事ばっか喋ってるよな。」

「あはは。読んだ読んだ。玄人向きだよ。注釈ばっかついてた。」

「あっ、そうか…僕はかなり興味深く読んだけど、そうだよね。」

三人で、一昨日発売されたベースの雑誌の、聖子の特集記事の話題で盛り上がった。

うちのバンドは、顔も名前も出してないから…

聖子は『Ba-S』って表記される。

でも、ベースを弾いてる手元の写真は載ったりするから、女の子だっていうのはバレてるだろうなあ。


通りを渡って、少し歩いた所にあるうどん屋に入った。

ここは、安くて美味しいけど、ちょっと古いお店だからなのか…お客さんは男ばかり。

そして、それは…

陸ちゃんが漫画を選びに席を立って。

セン君がトイレに行ってる間の出来事だった。


「なあ、あの女とデキてんのか?」

「あの女って?」

「変わった名前の桜花の女。」

「ああ…鈴亜か。」

「……」

その名前が聞こえた途端。

僕は背筋が伸びた。

さりげなく、その声がした方を見ると…

どう見ても、僕とはタイプの違う…男が二人。

「もう一押しってとこかな。」

「なんだ。まだ食ってねーんだ?」

「そんな言い方すんなよ。俺、結構マジだぜ?」

「えっ。おまえが~?」

「俺だって本気になる事ぐらいあるさ。」

「ま…確かに、あれはレベル高いよな。」

「ああ…笑顔なんてたまんないぜ…」

「……」

この…会話からして…

鈴亜は、この男達と…会ってる。

あと一押しって事は…本当に…あと一押しってぐらいの関係って事で…


「それにしても、週五ぐらいで会ってないか?」

「ああ…それぐらい会ってるかもな。」

「それって、もうデキてるって感じじゃね?」

「まあまあ…あいつとはゆっくり育てたいんだよ。」

「邑(むら)の口から出た言葉とは思えね~。」

邑…

それから後の事は…よく覚えてない。

男達がヘルメットを手にして出て行って。

セン君と陸ちゃんが何か楽しそうに話してたのを、相槌打ってはいたけど…

何も…

耳には入ってなかった…。

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