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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/10 12:56:18

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ともあれ…

「おまえ、いくら言いにくいっつっても、朝霧は一番近くにいる身内だろ?ちゃんと打ち明けとけよ。」

っていう、神さんの助言で。

僕は光史君に打ち明ける事にした。


「…光史君。」

まだ、光史君と僕以外来てないルーム。

僕は、恐る恐る光史君に話しかける。

「あ?」

光史君はシンバルを磨いてて、さりげなく上げた顔は…

見慣れてるとは言え、やっぱカッコいいなあって思った。

毎日光史君を見てる鈴亜は、僕なんかでいいのかな?


「えーと…実は…」

「何だ。」

「…あの、僕…」

「うん。」

「……」

「早く言え。」

温厚な光史君の言葉に、トゲが有り過ぎる!!

しかもイライラしてる!!

これって…

「…もしかして、知ってる?」

僕の問いかけに、光史君はシンバルを拭く手を止めて。

「何を。」

僕を直視した。

…う…これって…

「…知ってるんだね。言えなくてごめんなさい…」

うなだれながらそう言うと。

「ったく…コソコソコソコソ…」

光史君はまたシンバルを拭き始めた。

「で?おまえ、鈴亜と結婚する気とかあるのか?」

光史君の言葉に、少し食いしばって目を見開いてしまった。

だって…今打ち明けたのに、いきなり!?

「あ…う…うん。僕は…あるけど…」

「あいつも結婚願望に火着いてるから、今ならスムーズに話進むんじゃないかな。」

「え?」

確かに…

光史君の結婚式の時。

鈴亜は、『結婚って…憧れる』って。

僕の腕の中で…言ったんだ。

あの時の鈴亜…格別に可愛かったな…


「誕生日、期待してるんじゃねーかな。」

若干言い方はぶっきらぼうだけど…

光史君、アドバイスくれてる…?

「そっかな…でも、まだ高校生だし…」

一応遠慮してそう言ってみると。

「でも、俺の式の時に早く結婚したいって言ってたぜ?」

光史君は、シンバルに目を落としたまま…気になる事を言った。

「憧れる…とは言ってたけど…」

「もー、大声で言ってたぜ?早く結婚したい‼︎って。」

「…本当?」

「ああ。あと、瑠歌に衣装選びは何枚着れるのかとか、着替える時って何人部屋にいるのかとか。色々聞いてたみたいだし。」

ゴクン。

つい、生唾飲んでしまった。

それって…

僕以上に…具体的な事に興味持ってるよね。


「…ちょっと勇気出してみよっかな…」

「まこが義弟か…ま、全然知らない嫌な奴が弟になるより、断然いいけどな。」

「よ…よろしくお願いします…」

「泣かせるなよ?」

「最大限の努力は…」


光史君の、少し冷ややかではあるけど…後押しもあって。

僕は、鈴亜の誕生日にプロポーズを…するはずだったんだけど。

『学校の友達がね、パーティーしてくれるって…高校最後の誕生日だし、いい?』

誕生日前夜。

鈴亜は、そう電話をして来て、少しだけ僕をガッカリさせた。

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