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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/09 22:02:25

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なぜ…

なぜ、さくらがここに…?


今日は坊ちゃんの結婚式で。

まさか…二階堂から、一般人と結婚する者が出るとは…

しかもそれが坊ちゃんとは…


頭はずっと二階堂の古い体制を変えたくて頑張って来られた。

だが、ただでさえ…子供は死産した。と公表されていたのに、15歳になったお二人、坊ちゃんとお嬢さんを連れ戻されて…

頭は一時期、子供可愛さのためなら組織に平気で嘘をつく。と、大きく口に出して言われなくとも…そういった空気を出す輩がいなくはなかった。

続いて…坊ちゃんが二階堂を継がず、外の世界に夢を持って出て行かれた事。

これも…二階堂の中に、大きなわだかまりを作った。

…夢を持つ事の何が悪い?

闘うために育てられてきた私達でも…

夢を持つ者はいる。

…さくらのように。


頭を、坊ちゃんが夢を追う代償とまではいかないが…

そのケジメとして、拠点をアメリカに移された。

長年離れて居た二人と、また離れる決意をされた。

可愛いお孫さんも生まれて…どんなに一緒に居たいか…

だが、トップに立つ自分の甘さを露見させ過ぎた。と…

さらには…坊ちゃんの、一般人との結婚。


この敷地内で暮らしている者にとっては…坊ちゃんもお嬢さんも、とても素晴らしい人間で。

坊ちゃんを祝福する声も当然のように上がったが…

さすがに、ずっと古い体制でやってきた先代の元で幹部をされていた面々からは…

『反逆者』との声も上がっている。

…頭を支持する者が多い中、その古い人達の育てた戦士達は、今も古い頭のまま育ち続けている。

頭が目指す、新しい二階堂は…なかなか認められようとしない。


「どうぞごゆっくり。」

頭は、さくらと…まるで他人のように会話をしていた。

どういう事だ?

さくらは…記憶を消されているのか?

高原さんは?

あのトレーラーハウスの後、いったい何があったんだ?


混乱した私は、つい…さくらの姿を目で追った。

…変わらない。

あの頃のままだ…

すると…

「あの。」

「は…っ…」

さくらが…私の前に立った。

「…はじめまして。」

かろうじて…平静を保ってそう言うと。

「…はじめまして。桐生院麗の母です。」

さくらは、私の顔をじっと見て…そう言った。

「…え?」

今…さくらは…

…桐生院麗さんの母親だ…と?

いったい…どういう事だ?


「…新婦様の…お母さまでいらっしゃいますか…」

動揺しながらも、作り笑顔で。

「本日は、おめでとうございます。わたくし、こちらで働いている者です。」

そう言った。

…私は、捜査のために二度顔を変えた。

分かるはずもない。

分かるはずが…

「…あの。」

「はい。」

「どこかで…お会いしましたよね?」

「……」

…落ち着け。

「いえ、初めてお会いいたしましたが?」

「あれっ…そうですか…ごめんなさい。」

さくらは首をすくめると。

「娘を、よろしくお願いします。」

深々と頭を下げて…歩いて行った。

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