100%妄想恋愛小説

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会いたくない時に限って。

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/06 13:27:16

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今日はなるべく
橘くんと顔を合わせたくないな
なんて、思ってる時に限って
顔を合わせたりするんだよね。

顔を合わせたくないなんて
今まで思った事、1度もなかったんだけど。



「…よぉ。綾瀬、ちょっと話せる?」



学校に着くと、クラスの靴箱に
持たれる様にして立っていた橘くんが
私と陸くんに気が付いて
一瞬、陸くんに視線を走らせた後
すぐに私の方をみた。



ってか、橘くん
私の事を待ってたの?

今まで私の事を待ち伏せするなんて事
1度もなかったのに。

少し前の私だったら
飛び上がって喜ぶんだろうな…

私が橘くんの事を
諦めようって決めた途端にこんな展開って…
なんだか皮肉だな。



私は心の中で苦笑いして
橘くんに向かって笑顔でこう言った。



「橘くんおはよ。早く教室行かないと遅刻しちゃうよ?」




話しって、何?
どうせ昨日の事でしょ?

昨日の出来事の事も
小野寺さんとの事も
今は私、聞きたくない。




「ちょ….待てって。なぁ…綾瀬っ!」



橘くんから逃げる様に
教室へと向かう私の腕を
慌てて引き寄せる橘くん。



「…離して。」


「いやだ離さない。」



…お願い。



「橘くん…離して。」


「綾瀬が俺の話を聞いてくれるまで離さねぇ。」



…やめて。
そんな目で見ないで。



「…っ!離してったら!」


「いやだって言ってんだろ!こっち見ろよ綾瀬っ!」



そんな目で見られたら…
涙を堪え切れなくなる…



「やだ!離してっ…!」


「…っ!」



我慢出来ずに
私の頬を伝う涙を見た橘くんは
言葉を失った。



「…蓮、南ちゃん嫌がってるから…」



陸くんがそっと橘くんの肩に手を置いて
力無く頭を左右に振る。

橘くんは陸くんの言葉に従う様に
私の腕をそっと離した。



「…ごめんなさい。」



私はそう言って
逃げるように教室へと向かう。

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