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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/09 16:16:37

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「…きれいじゃん。」

「あたりまえでしょ?誰だと思ってんの?」


普通と順序は逆なんだが…披露宴の後、式場の隣にある教会で、超簡単な結婚式。

と言うのも、この式の後、俺達はバス移動して二階堂でガーデンパーティーだ。

それには、桐生院家の家族と二階堂の内々の者と、バンドメンバーだけ。

本当に、気の許せる奴らだけだ。


十二単からウエディングドレスに着替えた麗は…

冗談抜きで、綺麗だった。

内に秘めてた気持ちを吐き出した事もあったせいか…清々した顔だ。


中座した時…

控室から、麗とおふくろさんの会話が聞こえた。

そこで…俺は急遽、麗にマイクを持たせる事にした。

…一生恨まれるかなー…なんて思ったが…

結果、麗は退場した後。

「…ありがと、陸さん…」

小さく…そう言った。


「こっち向いてくださーい。」

カメラマンが手を上げながら言った。

「はーい、花嫁さんもう少し顔あげてー。」

教会の前、記念撮影はにぎやかな笑顔の中で行われている。

「はい、いきますよー。」


俺の隣で、麗は極上の笑顔。

…麗の告白を聞いて…

本当に、大事にしてやりたいと思った。

俺達は、お互いの気持ちに気付いて…結婚までの道程が早過ぎた。

まだまだ知らない事の方が多い。

…日々勉強だな…こりゃ。


「麗。」

ふいに、後ろから聖子が顔をのぞかせた。

麗が首だけ振り返ると。

「これ、返すわよ。」

聖子の手には、フラミンゴのキーホルダー。

「あ…」

「何が友達にもらった、よ。しらじらしいったら。」

聖子の嫌みに言い返すこともできなくて、俺たちは顔を見合わせる。

「俺も返すぜ。」

続いて、神さんがペンギンのキーホルダーを…

「な…何も今返さなくっても…」

麗は唇を尖らせたが。

「そんな、大事なもん、いつまでも人に預けてんじゃないわよ。」

聖子に、ピシャリ。

聖子も神さんも、ほどよく酔っ払ってるからな…

こりゃ、おとなしく頷いておいた方が、身のためだ。

俺と麗は顔を見合わせて首をすくめた。

「…ちゃんと大事にしろよ?」

俺がキーホルダーを見ながら言うと。

「ちゃんと大事にしてよ?」

麗は俺の顔を覗き込んで、自分を指差して言った。

「…わあってるよ。」

「何、その言い方。」

「そんなに顔近付けたら、またキスするぞ?」

「…もうっ…」

俺達がそんな会話をしていると…

「あー、ごちそうさま。もう早く移動しようぜ。」

神さんが、麗の頭をポンポンと叩いて言った。

「…何よ。いつも自分はところ構わずなクセに。」

麗が嫌味を言うと。

「おまえ、嫌がってたクセに。今日は同じ事してるんだぜ?」

神さんは、ニヤニヤして麗に突っ込んだ。

「あっ…あれは、陸さんが…」

「はいはい。俺らみたいな愛に溢れた家庭を作りたいなら、所構わずやる事だな。な、知花。」

「うんうん。そうね。」

知花に話しかけたつもりの神さんだが…返事をしたのは聖子で。

「…なんでおまえが返事する?」

「知花、ノン君とサクちゃん連れてトイレ行きましたよ。」

「ちっ…」

そう言いながらも、知花を探して行ってしまう神さん。

…本当に、知花にデレデレだよなあ…


正直…俺には神さんみたいにデレデレになる自信はないが…

俺は、俺なりに…

俺の愛し方で、麗を大事にしたい。



…とは、思う。

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