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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/08 21:40:39

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顔合わせは…

厳かな雰囲気の中、行われた。

さすが、由緒正しい家柄だけあって…

この空気にも誰も緊張すら見えない。


坊ちゃんの花嫁である二階堂麗さんは、普段でも相当な美女だが…

こうして特別な衣装をまとう姿は、またより一層違う美しさを放つ女性だと思った。

織との共通点は見当たらないが…

坊ちゃんの気持ちを動かした女性だ。

…俺としては、心から感謝したいし、快く二階堂に迎えたい。


それにしても…

この結婚には、不可解な点がいくつかあった。

坊ちゃんの結婚だ。

普通なら…相手の家の事を調べ尽くして、全員がそれを知り得る状態になるはずなのに。

頭は…

「桐生院なら間違いない。親戚になるとは言え、どうせ深くは付き合わない。調べるな。」

そう、織に言った。

その『調べるな』が…

すごく引っ掛かってしまっている。

そして…その理由が、もしかして…

「……」

席表で見た、麗さんの母親。

桐生院さくらさん。

とても若くて…母親には見えないが、麗さんにはさらに姉もいる。

いったい、いくつなんだ?と、疑問に思えるんだが…

その、桐生院さくらさんを…

俺は、すごく…知っている人物のように思えて仕方ない。

記憶力には自信がある。

人を覚えておくのも仕事の内だ。

二階堂の人間は、だいたい一度見たら忘れない。

だが…

なんだろう。

この、モヤモヤした感じは。

…他人の空似か?


「…誰に見惚れてるの?」

隣にいる織が、俺の肘を突いて、小声で言った。

「…ヤキモチか?」

「…そうよ。」

「…妬いてもらえるなら、毎日でも誰かに見惚れたフリをするけど。」

「…じゃ、あたしもそうする。」

「…おい、そりゃないだろ。」

俺達が小声で会話をしていると…

「…ふふっ。」

その、桐生院さくらさんが…笑って。

「母さん。」

息子に怒られている。

「だって…千里さんと知花みたいな会話が聞こえて来て…」

「義兄さん達、黙ってるけど?」

「あ…うん…」

「…大丈夫?」

「大丈夫よ。誓、背筋伸ばしてっ。」

「…もー…何だよー…」

その会話に…

「……」

俺は、息を飲んだ。

「何?」

「いや…」

織と坊ちゃんは、能力は高いが…元々から二階堂にいる者達とは違う。

桐生院さくらさん…。

今の俺達の会話が聞こえたとすると…

……二階堂の者並みの耳の良さだ。

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