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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/08 12:14:07

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少し部屋で眠ってしまって。

目を開けると、隣で華音と咲華も寝ていた。

…いつの間に。


あくびをしながら大部屋に行くと、さっきまでの大人数はどこへやら…だが…

「…同窓会か?」

聖子と、ナオトさんの息子が残っていた。

三人は、桜花の同級生。

ま、知花は中退したが。


「華月と聖は?」

キッチンでリンゴを剥いている知花に問いかけると。

「母さんとおばあちゃまが帰って来て、中の間に連れて行ったわ。」

そうか…

昔は子供が嫌いだったのに、今では見える場所にその姿がないと落ち着かない気もする。

俺も中の間に行こうかな…なんて思ってると。

「あ、神さん、ちょっとアドバイスしてやってよ~。」

聖子が一つ座布団をずれた。

「アドバイス?何の。」

座りながら問いかけると。

「恋愛について。まこちゃんに。」

聖子は真顔で言った。

「……そんなの、人それぞれだろ。」

「そうだけど、あまりにも男として危険を感じさせないって言うかさあ?」

「……」

俺はこいつとまともに喋った事がない。

そんな奴にアドバイスと言われても。


「はい、どうぞ。」

知花が目の前に置いた皿の中から、爪楊枝の刺さったリンゴを取って食べる。

「おまえ、女いんの。」

ナオトさんの息子にそう言うと。

「えっ……い…」

「い?」

聖子と知花の同時の声に。

「……」

ナオトさんの息子は言葉を飲み込んだが。

「あ?」

俺が眉間にしわを寄せて顎をしゃくると。

「………います…」

消え入りそうなほど、小さな声で…そう答えた。

ま、いてもおかしくな…

「えー!!まこちゃん、彼女いるんだー!!」

もう一つリンゴを…と思ってる俺の両サイドで、聖子と知花の大音量。

つい…目を細めて二人を見る。

「あ…ごめん。大声出して…」

知花が首をすくめる。

「…なんで驚くんだよ。別に、こいつに女がいてもおかしくはねーだろ?」

「まあ…そうなんだけど…まこちゃんて、そういう気配全然出さないから…」

聖子も首をすくめたままで、そう言った。

「……」

俺は、じっ…と本人を見て。

「…おまえ、人には言わないけど…結構遊んでるだろ。」

手にしたままの爪楊枝をピッと向けて言った。

SHE'S-HE'Sの中で、こいつと早乙女は真面目君に見られがちだ。

まあ…陸と朝霧はなんだかんだ言いながらも、堂々と遊んでたとは思うが…

その陰で、早乙女はともかく…こいつは相当遊んでた。ような気がする。

「……」

俺に爪楊枝を向けられた『まこちゃん』は、口を少し開けたまま…俺を見ている。

「え~…まこちゃんが結構遊んでるって…神さん、何でそんなの分かるの?」

聖子が明らかに楽しそうに言った。

「女に危険を感じさせないってのは、ある意味武器だからな。」

見ると、『まこちゃん』は口を一文字にして、瞬きもしない。

…図星か。


俺は聖子の事もじっと見る。

「な…何…」

「SHE'S-HE'Sでは、朝霧は一歩退いてみんなを見てる立場。早乙女は悪気なくボケて、おまえと陸はツッコミ役。知花は癒しで…」

「…まこちゃんは?」

知花にそう言われて、俺と聖子と知花の視線は『まこちゃん』に集まる。

「………いじられ役だ。」

ガクッ。

三人が、肩を揺らした。

「そ…そんなの、みんな知ってるって…」

聖子がガッカリしたように言う。

「でも…よく分かってますね…神さん…」

少しホッとしたような顔で、『まこちゃん』が言った。

…本当は…



一番、腹の中に何か抱えてる。って…俺は見てるんだけどな。

それはまあ…今後、ゆっくり楽しませてもらうとするか。

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