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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/08 11:14:46

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「ただい…」

今日はオフだったが、少しボイトレがしたくてスタジオにこもった。

二時過ぎに家に帰ると…

「…ま…」

「お邪魔してまーす。」

大人数に、出迎えられた。

「…ああ、いらっしゃい…」

そう言えば、陸と麗の結婚式での余興の打ち合わせで集まるって言ってたっけな。

大部屋に、家族以外が大勢集まる事もないからか、すごく…変な感じがした。

まあ、嫌ではないんだが。


「とーしゃん、みて。しお。」

咲華が俺の手を引いて、華月と聖と並んで座っている早乙女の息子を指差した。

「おー、さすがに大きいな。」

確か、六月生まれ。

俺は詩生に手を伸ばして抱える。

すると…

「あ…は…はじめまして、早乙女世貴子です…」

突然、早乙女の隣に居た女性が立ち上がって深くお辞儀をした。

「…ああ、世界一強い女っていう…」

俺が真顔で言うと。

「も…ももももう、何年も前の話ですから!!」

早乙女の嫁さんは、真っ赤になった。

「世貴子、何照れてんだよ。」

「だって…」

続いて…

「あたしも、初めまして…丹野瑠歌です。」

噂の丹野廉の娘が、早乙女の嫁さんとは違ってすごくスマートに挨拶をしたが…

「…いい加減、朝霧って言えよ…」

朝霧が、額に手を当てて言った。

「あ!!また間違えた!!」

「丹野って苗字も、そんなに長くなかったのに…」

「ごめん~…」

…まあ、朝霧が幸せそうで、何よりだ。


「何でおまえ京介連れて来ねーの。」

聖子に言うと。

「…あんなに人に気を使わせる奴、連れて来たくない。」

聖子は正論を言った。

「ははっ。聞かせてやりてーが、あいつ泣くだろうな。」

詩生を抱いたまま、知花の隣に座る。

「コーヒー?」

「いや、お茶にしてくれ。」

この家に来て、随分とお茶に慣れた。

もはや、コーヒーよりもお茶が好きになってる気がする。


「とーしゃん、うややちゃんのけっこんしき、あといくちゅねる?」

華音が、詩生の位置を気にしながら…俺の膝に座った。

「あと四回寝たら、結婚式だな。」

カレンダーを見ながら言うと。

「しゃく、おひめしゃまみたいなの、きるの~。」

咲華がみんなにそう言った。

すると…

「ろんも、しゃくとおなじの~。」

相変わらず…華音までがそう言って。

「あはは…可愛いだろうけど、それは…将来のためにもやめといた方がいいよ…」

早乙女が、苦笑いしながら言った。

「最近の結婚式は映像で残るからな…映像は後々何で使われるか分からないからな…」

朝霧が、なかぜうなだれてそう言って、みんなに『良かったよ?』とか『あれはあれで… 』とか励まされている。

「で?詩生は将来何になる?柔道家か?ギタリストか?」

俺が詩生の口元に耳をつけて答えを待っているフリをすると。

「しゃくと、にかいになってもいいよ?」

咲華が俺の肩に手を掛けて言った。

「あははははは。サクちゃん、まだ二階に憧れてるの?」

「えー…何それ、可愛すぎる…」

みんながそれぞれ咲華を可愛いと褒めてくれて、いたって真面目な咲華はキョトンとしていたが、俺は嬉しいばかりだ。

そんな中、華音が…

「しお、ろんのおとーとなるー。」

「……」

「……」

「……」

「えーと、それって…詩生君が、サクちゃんか華月ちゃんと結」

「却下。」

聖子の言葉を途中で遮る。

俺は無言で詩生を早乙女に渡すと、部屋に向かった。


…咲華も華月も…

嫁になんか出さない!!

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