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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/08 09:51:18

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「うわー…」

僕は、つい口に出して言ってしまった。

だって…

噂には聞いてたけど…

知花んち、すごい!!


「まこちゃん、口開いてるよ。」

聖子にそう言われたけど…

「だって…ここに人が住んでるって、すごいよね…」

僕は、門を入った所で、庭を見渡して言った。

光史君は、以前聖子と来た事があるみたいだし…

セン君は…

まあ、セン君の実家も同じようなお屋敷って聞いてるから、ビックリはしないだろうけど…

僕は、初めての桐生院邸。


今日は、今週末に迫った陸ちゃんの結婚披露宴の余興の最終打ち合わせで、知花んちにお邪魔する事になった。

ダリアでも事務所でも良かったんだけど、聖子が。

「華月ちゃんに会いたい!!」

って言って。

「それならセン、世貴子さんと詩生君も一緒に来たら?」

って知花が言って。

「じゃあ、俺も瑠歌連れてっていいか?」

って光史君が言って。

「…あたしは京介連れて行かない。」

聖子のオチに、みんなで大笑いした。

まあ、言っちゃ悪いけど…

浅香さんの人見知り具合には、みんなが気を遣っちゃいそうだもんなあ。

そう思ってる所に…

「まこちゃん、彼女連れて来る?」

知花にそう聞かれて。

「え………えっ?」

つい、声が裏返った。

「そうだよー。こんな時に紹介してくれたらいいのに。」

聖子も、真顔…

…って…

「えっ、彼女…って…」

僕の事なのに、みんなに聞き返してしまうと。

「いるんじゃないの?」

聖子と知花は、普通に…のつもりなんだろうけど…

頬が、引き攣ってるよ…!!


「何だよ…その探り方。」

僕がそう言うと。

「あー、バレたかー。」

聖子は知花と顔を見合わせて笑って。

「広報の女子に聞かれたんだよねー。まこちゃんに彼女いるのかって。」

そう言った。

「へー……まこ、モテモテじゃんー。」

光史君がそう言ったんだけど…

な…何かな…

何となく…少しトゲがある口調だったような…



ともあれ、初めての桐生院邸…

「すごい…知花さんて、お嬢様…」

「センの実家もすごいけど…ここもすごいわね…」

瑠歌ちゃんと世貴子さんが、それぞれそんな風に言って。

何となく同じ気持ちの人達がいて、ホッとした。


「いらっしゃい。」

途中まで迎えに来てくれた知花の後には…

「わー!!」

バンザイをして喜んでる、久しぶりに会うノン君とサクちゃん。

「おっ、久しぶり。元気だった?」

セン君がそう言って二人の顔を覗き込むと。

「しぇん、あかちゃんは?」

ノン君とサクちゃんは、詩生君に興味津々。

「華音、咲華、先におうちにどうぞってして。」

知花にそう言われた二人は、手を繋いで玄関まで走って。

「どうじょー!!」

僕らを笑顔にさせてくれた。

「…天使ね…」

瑠歌ちゃんがそう言ってるのが聞こえて、本当だよ…って思った。


家の中もすご過ぎて、ついキョロキョロしてしまってると。

「かちゅきとー、きーちゃんとー、しおー。」

ノン君とサクちゃんは、並んで座った三人を見て、拍手をした。

それがまた可愛くて可愛くて…

「あ~もう…あたしも早く赤ちゃん欲しいな~。」

瑠歌ちゃんが、指を組んでそう言って。

「光史、頑張ってくれって。」

聖子が光史君を肘で突くと。

「毎晩やってんのに、もっとかよ。」

光史君がさらっとそんな事を言って。

「なっなんて事言うのよー!!毎晩なんて、してないじゃないー!!」

瑠歌ちゃんに背中を叩かれてる。


「しお、あるきそう。」

サクちゃんが、聖子の膝に座って言った。

確かに詩生君は、もうつかまり立ちもしてるし…このまま歩いちゃいそうだ。

「ノン君とサクちゃんが歩いた日の事、思い出しちゃうなあ…」

聖子がそう言うと。

「あー、懐かしいな。」

セン君も、目を細めて笑った。

「…みんなに可愛がってもらって、うちの子達は本当に幸せ者。」

知花がそう言って…ノン君と頬を合わせた。

「しあーせものーっ。」

ノン君が知花の真似をして言って、笑顔になる。

…うん…

本当…子供っていいなあ…

って…

結婚もまだな僕が、こんな風に思うのも…あれだけど…


鈴亜と付き合ってるって…まだ、光史君に言えてない。

光史君の結婚式の日、めちゃくちゃ可愛く着飾った鈴亜とロビーで落ち合って…

少しだけ、空いた控室で…話した。


「…すごく可愛い。」

「…本当?」

「うん…」

キスして…抱きしめて…

あー…僕も結婚したいなあ…なんて思ったけど…

鈴亜は、まだ高校三年になったばかり。

だけど、僕の腕の中で…

「…あたし、さっき瑠歌ちゃんの白無垢姿見て…憧れちゃった…」

小さくつぶやいた。

「…え?」

「結婚って…憧れる…」

「……」

ドキドキした。

僕の周り…って言うか、うちのバンド自体が結婚ラッシュ。

もうすぐ、陸ちゃんが。

そして、来月は聖子が結婚する。

…まさに、僕だけが独身…て事になる。


それは別に構わないんだけど…

鈴亜は、結婚について…

『憧れ』だけなのかな…


「じゃ、曲の構成はこれでいい?」

聖子が譜面を見ながら言った。

光史君の結婚式では、サプライズだらけだったけど…陸ちゃんの結婚式には、特にそれはない。

て言うのも…

僕らが余興をするのは、主に桐生院家側の招待客が多い披露宴の時。

SHE'S-HE'Sだってバレちゃマズイから、ボーカルは男性陣三人。

曲も、高原さんに許可をもらって…Deep Redの曲にした。

その披露宴の後…

陸ちゃんちの親族と言うか…家業関係の人達も一緒の、ガーデンパーティーがある。

そっちには、桐生院家側からは、家族のみ。

…陸ちゃんの家業が特殊だってのは…知ってたけど…

色々大変なんだなって思った。

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