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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/07 04:42:42

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「は…はじめまして。」

「…はじめまして…」

今日は…陸さんの提案で…

来週結婚式を控えてる、朝霧光史さんと瑠歌さんに会う事になった。

自慢じゃないけど…女友達はいない。

同世代の女の子には、嫌われ続けてたと思う。

あたし…見た目だけは良かったけど、性格は悪いから。


瑠歌さんは、あたしより一つ年下の…ハーフ。

モデルっていうだけあって…あたしなんて比べものにならないぐらい…綺麗!!

見た目しか自信なかったのに…

これは…自信喪失しちゃうよ…

結婚前に会うんじゃなかった…


「会った事はあるけど、話すのは初めてかな。」

今日は朝霧さんのおうちにお邪魔してる。

朝霧光史さんは、SHE'S-HE'Sのドラマーで…

だから、姉さんの出産の時とか、結婚式で会ってはいるけど…会話はなかったはず。

それどころか…

正面切って目を合わせるのも初めて‼︎

緊張するよー‼︎


「はい…その節は…」

あたしがガチガチに緊張してると。

「何だよ、その緊張っぷりはよ。いつもみたいに毒吐いていいんだぜ?」

陸さーーーん!!

バカーーーー!!


「まさか、陸が知花の妹と結婚するとはね。」

「まさかで言ったらおまえもだろ。」

「ははっ、間違いない。」

陸さんと光史さんは、いつも通り…なんだろうけど。

あたしと…瑠歌さんは…

「……」

「……」

笑顔の二人を前に、目も合わせられない。

ああ…断れば良かった。


少しだけシュンとしてしまってると。

「麗ちゃん、今日はお願いがあってさ。」

光史さんが、あたしに言った。

「…お願い?」

「今日、午後からうちで家族写真を撮るんだけど、瑠歌の着物の着付けをお願いできないかなと思って。」

「えっ。」

そんな大事な写真なのに、あたしが着付けって…

あたしが少し難しい顔をすると。

「おまえ、いつもちゃちゃっと着てるじゃん。」

って…陸さん、すごく自慢気。

「自分で着物が着れるなんて…すごい。」

それまで無言だった瑠歌さんが、首を傾げて言って。

「あ…それは…そういう家に生まれたからで…」

何だか…嬉しくなってきちゃった…

着物は好きだけど、桐生院に生まれた事を呪った事は何度もあった。

だけど…今は…

桐生院の家も、家族も…大好き。


それから、あたしと瑠歌さんは別室に。

するとそこには、すでに色々用意されていて。

「わあ、素敵な着物!!」

あたし、吊るしてある着物を見て、つい大声を出してしまって…慌てて口を押える。

「ふふっ…着物を着る人にそう言われると嬉しい。実は…直感で選んで、だけどこれで良かったのかなって悩んでたから…」

瑠歌さんは、あたしの隣で着物に触れて言った。

鮮やかな赤地に、束ね熨斗や縁起のいい植物や花の文様が、すごく豪華!!

「絶対似合うと思う!!この帯だって、わあ…すごく素敵~!!」

あたしなら選ばないと思う文様だけど、こうして間近で見てみるとすごく素敵で。

選り好みするんじゃなかったなあ…なんて、今更ながらに思った。


「これは?こう着るの?」

「うん。そっちを前にして…そう。」

着付けを始めて、一気に距離が縮まった。

お母さんの着付けをしたりもするから、初めてじゃないけど…

他人のは初めてで…ちょっと緊張…

上手く出来るかな…。


「結婚式の日にも着るの?」

腰紐を締めながら問いかける。

「ううん。成人する前に結婚しちゃうから…記念にって言われて。」

「あっ、そっか…」

瑠歌さんは、あたしより一つ年下…今年19歳。

もう、すでにこの家で朝霧さんのご家族と同居中。

「いきなり同居って、嫌じゃなかった…?」

さりげなく…聞いてみる。

あたしは…とりあえず、陸さんが今住んでる部屋で暮らすけど…

もし、将来…陸さんが二階堂の仕事に関わりたいって言ったら…

長男だし…どうなるのかなあ?

なんて、漠然と…思わなくもない。

「んー…ずっと一人だったから、最初は人が多いのとか賑やかなのが苦手だったけど…」

あ。

そうだ…

陸さんから、前情報として聞いてた…

ご両親を早くに亡くされた…って。

「朝霧家、みんなすごくフレンドリーで、もう本当の家族みたい。」

「…そっか…いいな。あたしも、陸さんの家族と、そんなお付き合いが出来るといいんだけど…」

正直、自信ない。

織さんには…実はまだ少しコンプレックスがあるし…

ご両親も、特殊な仕事をされているだけあって…少し近寄りがたい。

「家族はどうか分からないけど、陸さんはあなたにベタ惚れみたいね。」

「…えっ?」

「光史が言ってた。『あんな陸、初めて見た』って。お見合いをぶち壊しに行ったんでしょ?ふふっ。ドラマチックだわ。」

「あ…あれは…」

すごく恥ずかしくなってしまって。

グイグイと、帯を締めてしまった。

「うっ…こ…こんなにきつく締めちゃうの?」

「はっ…ご…ごめん。締めすぎた…」


何だか、照れ臭かったし…くすぐったかったけど。

あたしに、同世代の…女友達と言うより、仲間が出来た感じ。


「おー…すげーな。」

着付けが終わって、陸さんと光史さんの待つ部屋に行くと。

「…やべ。人がいるのに、メロメロになりそうだ。」

光史さんがそう言って、瑠歌さんの腰を抱き寄せた。

「あーあー、好きにやってくれ。」

「あたしは義兄さんのを見慣れてるので、お構いなく。」

「ははっ…神さんの事、どうにかなんねーのかって言えなくなるな。」

「全くだ。」


それから…

庭で、朝霧さんのご両親と、光史さんと瑠歌さん。

妹の鈴亜ちゃんと、弟の渉君…家族6人で写真撮影が行われた。

あたし達は、それを二階の窓から眺めた。

すごく…幸せそうな、家族写真。


「麗。」

「ん?」

呼ばれて陸さんを見上げると。

チュ。

唇が来た。

「…なっ…何よっ…人様の家で…」

あたしが動揺して離れると。

「俺の親友の頼みを聞いてくれて、サンキュ。」

陸さんはそう言って…離れたあたしの腕を取って引き寄せると。

「俺も…神さんの事、言えなくなりそーだ。」

耳元で…

「おまえの事…可愛くてたまんねーや。」

甘い声で…言ってくれた。

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コメント4

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  1. ヒカリさん(99歳)ID:6595538・09/07

    リオさん
    ありがとうございます😊
    眠れなくて深夜更新して、さっきまで寝てしまってました←もはや軽く廃人

    今日もよろしくお願いします✨

  2. ヒカリさん(99歳)ID:6595536・09/07

    ソフィーさん
    ありがとうございます😊
    私は蕁麻疹とあいまって痒さが出ました( ´Д` )
    でも基本、人の惚気は好きな私です✨

  3. リオさん(43歳)ID:6595426・09/07

    おはようございます(*^^*)
    毎日更新を楽しみにしています.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。.

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