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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/06 22:01:06

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「このたびは息子が大変ご迷惑をおかけして…」

昨日の今日で、ビックリしたんだけど…

陸ちゃんのお母さんが、挨拶に来られた。

あたしは…ちょっと…ビックリしてる。


だって…

貴司さん…


鼻の下が伸びてる!!


「い…いえ、その…意見のハッキリ言える若者は、貴重ですよ…」

何!?

その、しどろもどろ!!


そ…そりゃあ…

あたしだって、ビックリしたよ…

インターホン見たら、まるで…雑誌から抜けて出たような美人が立ってたんだもん。

外人さん?って思ったら…

「二階堂と申します。」

陸ちゃんの母だ、って、名乗られた。

陸ちゃんがハンサムなの、分かるよー!!


「素晴らしいお庭ですね。それにこのお屋敷も…」

陸ちゃんの母、そう言ってお茶を一口飲んで…

「ああ…ほっとします。とても美味しい。」

見た目外人なのに…所作もおしとやかで…

何だか、非の打ちどころがないよー!!

お義母さんまでが、感嘆の溜息ついてる!!


「本来なら、主人と息子と連れ立ってご挨拶に伺うべきと思うのですが、あいにく…」

陸ちゃんが『家業は警察の秘密機関です』って告白して…

ヤクザじゃないなら。って、みんなは少しホッとしたんだけど。

それでも、危険な家業には変わりないって陸ちゃんの言葉に…

貴司さんとお義母さんは、渋い顔をした。

あたしはー…

どんな家業でも、二人が想い合ってるなら…って。

そう思うんだけどなあ…


「麗さんのお姉さまですか?」

ふいに、陸ちゃんの母が、あたしを見て言った。

「え…えっ?」

あたし!?

「あっ…えーと…麗の母です…」

何だか気恥ずかしくて、もじもじしてしまった。

やっぱり…落ち着きがないように見えちゃうのかなあ…

「まあ…とてもお若く見えたから…」

「あはは…」

麗より大きな娘がいるって、言いにくくなったー!!


それから、貴司さんが…二人の結婚について、どう思ってるのか…とか。

もし結婚をした場合、麗が家業に関わる可能性はあるのか…とか。

色々質問した。

だけど、陸ちゃんの母の返事は。

ぜーんぶ、貴司さんとお義母さん、あたしまでもが安心するような物だった。


お茶が二杯目になって、あたしが貴司さんの羊羹をもらって食べた頃。

「母親同士で、少しお話がしたいわ。」

突然…陸ちゃんの母に、そう切り出された。

「…あたし…ですか?」

「ええ。少しお庭を歩きたいのですが…いいですか?」

後半は、貴司さんとお義母さんに、だった。

自慢の庭を気に入られて、断るわけがない。

ましてや、美人。

「どうぞ。ごゆっくり。」

貴司さんにそう言われて…陸ちゃんの母は、すごく素敵な笑顔で立ち上がった。

…すらりと背も高くて…うーん…羨ましい…

隣に並ぶと、あたし…

『ちんちくりん』って言葉がピッタリな感じだよ…

とほほ…


そうは言っても。

あたしは『母親同士』として、陸ちゃんの母と庭を歩いた。

すごく、ゆったりとした会話の中で…

あたしは時々、夢を見てるみたいな気分になった。

…この感覚…何だろう…

前にも…味わった事がある。


やたらと…

眠くなる…

…あれだよ…

目は開いてるのに…眠ってるみたいな…


結局、庭を歩きながら何を話したかなんて覚えてないのに。

どうだった?と聞かれると、何かを饒舌に語るあたしがいた。


何?あたし…何言ってんの?

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