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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/06 21:06:50

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「結婚!?」

あたしと環は、同時に叫んでた。

だって…陸が…!!

陸が、麗ちゃんと結婚するって!!

「…んな驚く事か?」

陸は唇をへの字にして、首をすくめた。

「だって…ケンカしたままっぽかったし…なのに、いつの間に!?」

突然帰って来たと思ったら、結婚の報告。

さっきアメリカからジェットで帰って来た父さんと母さんも、これには喜ぶかな?って思ったんだけど…

「なぜ、まず先にそういう相手がいる事を報告しない?」

いつになく…父さんが渋い顔。

てっきり、陸がお嫁さんをもらう事を手放しで喜ぶと思ったのに…


「…悪かったよ。でも、ほんと…いい加減な気持ちでもねーし、先方にもうちの事情は話したから。」

うちは…警察の秘密機関。

それも、かなり特別な。

普段はヤクザを装ってるから…外部との接触もほぼない。

いくら秘密機関でも、結婚相手にそれを伝えるのは、禁止されてないはずなのに…

「なぜ勝手に話した。」

…父さん、どうしたんだろ。

すごく…不機嫌。

「…何が気に入らねーんだよ。」

当然、陸も不機嫌になる。

父さんの剣幕に、環は黙って成り行きを見守ってるし…

万里君と沙耶君も…さっきまでニコニコしてたのに、今は表情を引き締めて沈黙を守るしかない。


「…よりによって…」

その、父さんの一言が…

あたし達全員に、違和感を漂わせた。

よりによって…?

何?


「…あなた。」

それまで黙ってた母さんが、父さんの腕に触れて。

「陸が誰かを守りたいと本気で思ってるのよ?喜んでやりましょうよ。」

のんびりとした口調で、そう言った。

そして…

「明日、あなたは本部ね。私は早速、お相手の方のご家族に挨拶に行って来るわ。」

すごく…意外な事を言った。

母さんが、挨拶に?

どうして一人で?

明日がダメなら、別な日に二人で行く方が…って、たぶんみんな頭の中で考えたはず。

だけど、そんな意見すら出来ないほど…空気が張り詰めてる。


父さんが無言で部屋を出て行った。

それと同時に、張り詰めた空気から解放されたあたし達は…

「…父さん、何かあったの?」

全員が、首を回したり大きく息を吐いたりする中、あたしは母さんに問いかけた。

「よりによって…って、どういう事?」

すると母さんは、苦笑いをしながら。

「一般人が相手なんて…って思ってるのよ。二階堂は昔から、外の人とは結婚しなかったから。」

って。

「古くせ。」

陸が嫌味っぽくそう言ったけど。

「お父さんの気持ちも解ってあげてちょうだい。二階堂の古い体制を変えたくて、ずっと動いてる人よ?陸が音楽の道に進めたのだって…本当は奇跡なんだから。」

「……」

母さんの言葉に、少しバツの悪そうな顔をした。


だけどあたしは…たぶん環も。

前例のない結婚なら、なおさら…父さんも行くべきじゃないのかな…って、違和感を覚えてた。

何か…理由が…?

陸はしばらく考え込んでるみたいだったけど。

「…親父、どこ行ったんだろ。」

冷蔵庫からビールを取り出すと。

「ちょっと飲んでくる。」

みんなにそう言って…笑顔で出て行った。

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