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☆シオ短編集☆【悠の詩】執筆再開。変わらずノロノロですみません(>_<)

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悠の詩.65

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テーマ:小説 > その他

2017/09/05 06:55:45

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ユキの話を聞いたこの日、俺達はベスト8進出を決めた。

そしてこの試合が、俺の中学野球デビュー戦となった。

終盤、3年の大野先輩がヒットを打って塁に出る際に、相手側と派手に衝突してしまって、、、

とても痛がって動ける状態ではなかったから、補欠の中では一番足の速い俺が代走を努めて、、、

それで出番は終わりと思いきや、『選手交代、ショート大野に代わり柳内』なんと守備も任されたのだ。

『落ち着いていこうぜ』『お前なら大丈夫』『大野の分まで頑張ろう』先輩達の励ましもあって、緊張でガチガチにもならず、相手のヒットを捕ってアウトにする事が出来た。

大野先輩は、、、肩を脱臼してしまっていた。少なくとも今夏は安静するようにとドクターストップが掛かった。


『勝ててよかった。柳内、この先は頼んだからな』


大野先輩は穏やかに言ったけど、俺の肩に乗せた手は微かに震えていた、、、

こうして俺は1年の誰よりも早く、2年の控えの先輩達よりも先に、スタメンの座に着いた。

こうなった以上、がむしゃらに頑張るしかねぇ。ここまで来たら、部の最高功績をもっと更新していくんだ。





次の試合まであと数日となった頃には、学校は午前授業週間になっていて、その分部活に充てる時間が増えた。

朝練も変わらずある。授業はかろうじて聞いてたけど、体力温存の為に休み時間はもっぱら伏せって寝ていた。


『はる、、、柳内くん、お疲れだね。練習厳しい?』


前の席の樹深が振り返って覗き込んできた。


「あー、まーなー。しゃあないや、今踏ん張り時だもん」


『ベスト8だって?これまでで一番の快挙だって聞いたけど。次勝ったら県予選行けるんだっけ』


「おー、、、よく知ってんな??」


俺が面倒くさくていちいち結果を報告してないのに、樹深は何でか把握してる模様。


『フフフ、、、レギュラーになったのも知ってるよ』


「え」


『っていうか、そういうのは早く言ってよ。おめでとう』


先輩の犠牲ありきのレギュラー獲得だったからな、、、なんていう俺の複雑な思いを樹深は知らない。

知らなくてもいいけど。俺自身も、あんまりしんみりしてられないし。足を引っ張らないように、必死になるしかない。


「、、、おー。ありがとなー」


やっぱり色々話すのが面倒くさくて、樹深にはそれだけを言って、机の上で両肘を抱え込むように丸まった。

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