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いつか出逢ったあなた

登場人物全員が主役。スピンオフだらけの妄想恋愛小説。(大半がなんちゃってバンド系)

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/06 18:52:22

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今日は、麗のお見合い相手が…来てる。

堅苦しいのはなしで。って事で、食事会なんだけど…

小々森さんとこの仕出し…これ、一番高いやつだよね!!

あたし、つい…生唾飲み込んじゃったよ…!!


お相手は、まあまあハンサムな高学歴の華の家の息子さん。

いきなり親同伴は気が引ける…って事で、一人で来られたのに…

うちは、客間に全員集合してるし…

…貴司さん。

堅苦しいのなしで。って言いながら…

これ、十分値踏みだよね!?


だけど、お相手の方、なかなかのツワモノ。

貴司さん相手に、話しが盛り上がってるし。

お義母さんも、今夜は珍しくお猪口でお酒飲んだりして…ゴキゲン。

麗のお見合い…あたしは不自然な気がするけど、貴司さんとお義母さんは賛成なのかなあ…?


お酒の補充に、台所に一人戻ってると…

ピンポーン♪

ん?

誰?

あたし、お義母さんに見られたら怒られちゃうけど…

廊下を走って玄関に向かった。

…って…

くぐり戸の鍵、開いてたのかな?


「はーい。」

玄関の引き戸を開けると…

「あら。」

知花のバンドのギタリスト。

陸ちゃん。

「こんばんは。」

「こんばんは…あ、知花?」

「…いえ、ちょっと…おじゃまします。」

「えっ?あ、あの!!」

陸ちゃん、いきなり家に上がって、ずいずいと歩き始める。

どこ行くのー!?

「あっあの…今、大事なお客様が…」

あたしが背後から声をかけると。

「麗は、どこですか?」

突然振り返った陸ちゃんは、あたしに凄んでそう言った。

「…えっ?」

「麗に、会いにきたんです。」

「……」

あたし…つい…口が開いたままになっちゃった。

だって…

陸ちゃん…

麗に会いに来たって事は…

お見合いをぶち壊しに!?


「…あの奥の部屋です。」

あたしは小さく笑って、客間を指差した。

そして…

「麗を、よろしくお願いします。」

深く…頭を下げた。

「ありがとうございます。」

あたしを残して、陸ちゃんは客間に走って。

それから…勢いよく襖を開けると…

「麗。」

真っ直ぐに…客間に入って行った。


…なーんだ…

やっぱり、怪しかったんだ。

なのに…お見合いだなんて、麗…バカね。


何となく…客間に戻る気がしなくて。

あたしは、大部屋で待機した。

これから…客間では、どんな修羅場が?なんて…ちょっと思ったけど。


「待てよ。」

しばらくすると、廊下から声が聞こえた。

「おまえは、俺じゃないとだめなんだよ。」

…陸ちゃん…

カッコいい!!

「ふざけないで!!どうしてくれるのよ…お見合いの席、台無しじゃないの!!」

麗が声を荒げてるー!!

もう…

こんなに好きだったのに、どうして…?


「俺も、おまえじゃないとだめなんだ。」

「ワガママで勝手で扱いにくい女を!?」

「普通の奴にはな。でも、俺は普通じゃないから、おまえがいんだよ。」

「何よ…何よそれ…」

ああ…ごめんね…麗。

こんなの、隠れて聞いちゃうなんて…母親失格!!

だけど…心配なのよー!!

ハッピーエンドになるまで、ちゃんと聞かせてー!!


「俺が普通じゃないってのは、おまえが一番よくわかってるだろ?」

…あら。

陸ちゃん…普通じゃないの?

何がどう普通じゃないのかな…?


「おまえは、唯一…織を忘れさせてくれることのできる女なんだ。」

……織…。

何だろ…

今…頭の中で…

何か、引っ掛かった。


…二階堂陸…二階堂織…

男女の双子…

二階堂…

そして…陸ちゃんの声…って…


…誰?

あたしは…

誰を、思い出しかけてるの…?

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