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きゅん♡とするおはなし

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Sunshine 28

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テーマ:小説 > 恋愛

2017/09/04 12:58:08

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「…………」


沙和は今何を考えているんだろう?


一緒に事務室を出て、暫く沈黙のまま歩いた。
僕は立ち止まって振り返ると、沙和は不安気に顔を曇らせている。


「……閉園の事、どうにか出来ないのかな……」
「……以前から大変だとは聞いてたから……どうにもならないと思う。園長先生も言ってたけど、ちゃんと受け入れ先はあるから大丈夫」
「でも……沙和には故郷みたいなものだろう?それがなくなるなんて……」

そこで初めて少しだけ笑顔を見せた。

「……幸ちゃんは優しいね。私……甘え過ぎてたと思う。お母様の言う通りだよ」


……え?

沙和が気にしてたのは、そっちの事?


「あ、ごめん!母の言う事は気にしないで!きっと何か理由があ…」
「違うの!」

沙和は僕から目を逸らすように俯いて、言った。


「……幸ちゃんは太陽みたいっていつも思ってた……。私達を明るく照らしてくれて……でも、時々眩し過ぎて。一緒にいるのが辛い……」

「ちょっと待って……僕は別れる気なんてない……」
「……今まで、夢見せてくれてありがとう」


顔を上げた沙和は、優しく微笑んでいた。



一緒にいるのが辛い?

それは本心なのか?


僕が一緒にいて守りたいって思っていた……それは、ただのエゴで
本当はその裏で色々な負い目や辛い気持ちを背負わせていた?


その笑顔は……僕が傍にいない方が守れるのか……?



自分の身に怒っている事が整理出来ず、頭の中でぐるぐると回っている。
何も言えないまま遠ざかる沙和を見送るしか出来なかった。



「幸ちゃん」

園長先生の声に我に返った。

「……私は、お母様の気持ちも分かるわ」
「園長先生…母の反対の理由、ご存知なんですか!?」
「ごめんね……私からは何も言えない。でも、これだけは……」


じっと、僕の目を見据えて強い口調で言った。


「前にも言ったけれど……私は沙和ちゃんには絶対に幸せになって欲しいのよ。何があっても幸せにするって覚悟がないなら、傷が浅い内に終わらせて欲しいの……」



目の前が真っ暗になる様な気分。


何となく……園長先生は僕の味方でいてくれる様な気がしていたから……。

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